■ヴェラアズール
【中間調整】昨年秋、重賞初挑戦だった京都大賞典を制し重賞を初勝利。その勢いに乗り、続くジャパンCではシャフリヤールやデアリングタクトらを相手に鋭い決め手を繰り出し先頭でゴールイン。一気にGIウイナーに上り詰めた。その後は有馬記念で10着、ドバイWCで13着という成績だが前者はジャパンC快勝からの中3週で反動があったようだし、後者は初の海外遠征かつ久々のダート戦。いずれも情状酌量の余地がある大敗だったと言っていい。
◆【宝塚記念2023予想/追い切り診断】イクイノックスを上回る「S」の最高評価 「世界一の馬に借りを返すデキ」
その後、5月初頭に国内復帰戦として宝塚記念で走ることが所属するキャロットクラブが発表。5月26日に放牧先から栗東へ帰厩している。当初は坂路とプールで丹念に調整。6月7日のCW併せ馬でこの中間初めてしっかり気合いを入れられると、やや折り合いを欠いたようだがCW5F63秒4と自己ベストタイムを更新し、ラストも1F11秒7(強め)でまとめていた。1週前追いには松山騎手が騎乗。2週前と比較すれば落ち着いて進めており、ラストも1週前より素軽く切れた。
【最終追い切り】レース当週の追い切りにはドバイWC時との比較を同様に福永祐一技術調教師が騎乗。この日も折り合いに怪しさを感じさせつつもまずまずの雰囲気で見せつつ直線に向かうと、手前の変換に若干モタつきながらも溜めた分の脚はしっかり使えていた。
【見解】全体の自己ベストを更新できており、加速してからの伸びも豪快で体調面は悪くなさそう。ただし折り合い面に不安を感じさせ、仕掛けられての反応にもどこか引っ掛かるところがあるのがどうか。海外遠征の影響で精神的に整っていない印象があり、このあたりが本番に影響しそう。
総合評価「B」
◆【宝塚記念2023予想/追い切り診断】イクイノックスを上回る「S」の最高評価 「世界一の馬に借りを返すデキ」
◆【宝塚記念2023予想/追い切り診断】イクイノックスは評価上々の「A」 「ひ弱さを抱えていた馬がグンと逞しく」
◆【宝塚記念2023予想/追い切り診断】重賞1勝馬がイクイノックスに並ぶ高評価 「実績劣るも、この雰囲気なら」
著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。