24日に真駒内セキスイアイスアリーナで開催される「RIZIN.43(ライジン43)」の前日計量が23日、北海道・サッポロファクトリーアトリウムで行われ、メインのフェザー級タイトルマッチ「クレベル・コイケ vs. 鈴木千裕」は王者クレベルの体…

24日に真駒内セキスイアイスアリーナで開催される「RIZIN.43(ライジン43)」の前日計量が23日、北海道・サッポロファクトリーアトリウムで行われ、メインのフェザー級タイトルマッチ「クレベル・コイケ vs. 鈴木千裕」は王者クレベルの体重超過により、試合前日にまさかの王座剥奪となった。

契約体重66.0キロに対し、王者クレベル・コイケは66.40キロ、挑戦者の鈴木千裕は65.95キロだった。

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■クレベルが勝った場合はノーコンテストに

この日計量に臨んだクレベルは調子の悪さを隠しきれない面持ちで計量の舞台に登壇。鈴木のあとに計量すると400gの体重超過により、RIZINの榊原信行CEOが壇上に登壇し、クレベルの王座剥奪を伝えた。これにともない、RIZINのフェザー級王座は空位となった。また、クレベルが勝利、判定で引き分けた場合は、ノーコンテストとなることが決まった。鈴木が勝てばもちろん新王者誕生となる。

「格闘技の世界は厳しい」と述べる榊原CEOの後ろで涙を抑えきれず号泣するクレベル。挑戦者・鈴木は「ここまで来たら関係ないんスよ。世間が何と言っても俺がOKって言ってるんで。大丈夫っすよ。どんなことがあっても戦うだけ」とクレベルを激励。クレベルは涙ながらに謝罪し、鈴木に礼を述べた。試合は超過体重が0.50g以下のため、クレベルに20%(イエローカード)の減点を課した上で行われる。

クレベルは昨年大晦日に現・Bellator同級王者のパトリシオ・ピットブル(ブラジル)に判定負けするまで、前王者・牛久絢太郎、朝倉未来ら強敵を下して6連勝。フィニッシュ率は驚異の100%をマークしていた。

一方の鈴木は2021年9月にRIZINデビュー。MMA初参戦となった昇侍戦では1ラウンド20秒でTKO負けを喫したものの、その後は元K-1の平本蓮、“足関十段”今成正和ら難敵を制し5連勝を挙げている。

大手ブックメーカー「Bet365」は、クレベル勝利に「1.28」、鈴木勝利に「3.65」のオッズを設定。両者には圧倒的な実力差があるという見解を示していた。

フェザー級タイトルマッチは昨年10月23日の牛久 vs. クレベル戦以来およそ9カ月ぶり。新王者の誕生なるか。

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文●SPREAD編集部