キャリアハイ更新勢いの打率.322 4番の座も中田から奪回 巨人の4番・岡本和真内野手が好調だ。20日現在(以下同)でリ…
キャリアハイ更新勢いの打率.322 4番の座も中田から奪回
巨人の4番・岡本和真内野手が好調だ。20日現在(以下同)でリーグ断トツの17本塁打を放ち、42打点もトップに1差の2位タイ、打率.322も単独2位につけている。昨年は夏場以降に不振に陥り、ヤクルト・村上宗隆内野手に3冠王獲得を許したが、今季はどこが違うのか。岡本和自身に3冠奪取の可能性はあるのか。現役時代にヤクルト、日本ハムなど4球団で捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏が分析する。
岡本和は交流戦18試合に限っても、8本塁打と19打点は12球団トップで、打率も2位の.383。チームが今季最大で10ゲームあった首位・阪神との差を、5.5ゲームに縮める原動力となった。野口氏は「今季の岡本は甘い球をミスショットせず、きっちりとらえる確率が上がっています。表情を見ていても、昨年は打席で不安そうに見えることがありましたが、今季は自信ありげと言うか、常に普通に打席に立っているように見えます」と指摘する。
一昨年は本塁打、打点の2冠に輝いた岡本和だが、昨年は本塁打が9本減の30本、打点が31減の82にとどまり、いずれも村上の後塵を拝した。チームでも8月中旬以降、4番の座を中田翔内野手に明け渡した。それに引き換え今季は、これまで全65試合で4番を張り、キャリアハイを更新する勢いの打率.322(過去最高は2018年の.309)が目を引く。
「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で自信を取り戻したのかもしれませんね」と野口氏。3月のWBCで全7試合に出場し、打率.333、2本塁打7打点。3部門全てで村上を上回り、NPB所属選手で随一の数字を残した。侍ジャパンの優勝に大きく貢献したことが、自信回復のきっかけとなったか。
最難関の打率部門 立ちふさがるDeNA宮崎の壁
今季のタイトル争いは、特に打点が混戦模様だ。43打点で単独トップのDeNA・牧秀悟内野手を、岡本和とDeNA・宮崎敏郎内野手が1差の42で追い、さらに阪神・大山悠輔内野手が39、同・佐藤輝明内野手が38で続く。野口氏は「打点は、前を打つチームメートが塁に出てくれることが条件ですから、予想が難しい。現在上位の選手はみんなチーム状態もいいので、数字を伸ばしていける状況ではあると思います」と指摘する。
本塁打では岡本和が2位の宮崎に4本差をつけ、頭一つ抜け出しているが、野口氏は「爆発力を秘めているのは、やはり村上だと思います」と指摘。岡本和としては、6本差の11本塁打と出遅れている村上にも注意が必要なようだ。一方、打率は2位につけているとはいえ、トップの宮崎には5分1厘差と水をあけられているのが現状だ。「宮崎が怪我でもしない限り、この差を挽回するのは容易ではない。ただ、本塁打と打点の2冠は射程圏内でしょう」というのが野口氏の見立てだ。混迷の度を増しつつあるペナントレース同様、タイトル争いからも目が離せない。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)