男子テニスのシンチ・チャンピオンシップス(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)は20日にシングルス1回戦が行われ、第1シードのC・アルカラス(スペイン)がラッキールーザーで出場した世界ランク83位のA・リンデルクネシュ(フランス)を4-…

男子テニスのシンチ・チャンピオンシップス(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)は20日にシングルス1回戦が行われ、第1シードのC・アルカラス(スペイン)がラッキールーザーで出場した世界ランク83位のA・リンデルクネシュ(フランス)を4-6, 7-5, 7-6 (7-3)の逆転で破り、今シーズンの芝サーフェス初戦を白星で飾った。この試合でアルカラスが審判に「ナイスコール!」と声をかける場面があった。
>>【動画】アルカラスが審判に「ナイスコール!」実際のシーン<<
20歳のアルカラスは今月11日に閉幕した全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)以来の公式戦に登場。全仏オープンでは準決勝でN・ジョコビッチ(セルビア)に敗れた際、痙攣の症状が出るなどコンディションが心配されていた。
約10日ぶりの試合となったこの日、第1セットを落としたアルカラスだったものの第2セット以降は徐々に芝の状態にフィットし、ドロップショットなどを駆使してセットカウント1-1に追いつく。
迎えたファイナルセット、第4ゲームの4ポイント目でリンデルクネシュが放ったショットがアウトと判定され、これにリンデルクネシュがチャレンジ。チャレンジの結果、判定通りわずかにラインを割っていることが確認された。
これにはアルカラスも笑顔でジャッジを行った線審に「ナイスコール!」と声をかけ、線審の女性も照れ笑いを見せた。
試合はその後、タイブレークにもつれ込む接戦となったが、最後はアルカラスのフォアハンドのクロスショットがウイナーとなり、2時間34分で勝利した。
勝利したアルカラスは2回戦では世界ランク36位のJ・レヘチカ(チェコ)と対戦する。レヘチカは1回戦で同33位のA・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)をストレートで下しての勝ち上がり。
同日には第2シードのH・ルーネ(デンマーク)、第3シードのT・フリッツ(アメリカ)、第4シードのF・ティアフォー(アメリカ)、第7シードのA・デ ミノー(オーストラリア)らが初戦を突破した。