ついに直接対峙する瞬間が迫っているフルトン(左)と井上(右)。この両雄のマッチアップの行方には熱視線が注がれ続けている(C)Getty Images  約1か月後に迫る大一番に熱視線が注がれている。来る7月25日に東京…

 

ついに直接対峙する瞬間が迫っているフルトン(左)と井上(右)。この両雄のマッチアップの行方には熱視線が注がれ続けている(C)Getty Images

 

 約1か月後に迫る大一番に熱視線が注がれている。来る7月25日に東京・有明アリーナで行なわれるWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)と井上尚弥(大橋)の一戦だ。

 互いにキャリア無敗を誇る猛者によるマッチアップは、米スポーツ専門局『ESPN』などでの全米中継が決定するなど、軽量階級では異例とも言われるほどの注目を集めている。今年1月にスーパーバンタム級に階級を上げた井上にとっては、“初陣”でいきなり迎えるメガマッチとあって、今後のキャリアを占う一戦と言えよう。

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 この文字通り敵なしの強さを誇る両雄がいかなる戦いを見せ、そして勝者はどちらになるのか。これを予想するのは容易ではないが、「イノウエが勝利するよ」と断言する男がいる。元WBA同級暫定王者のライース・アリーム(米国)だ。

 以前から井上の実力を高く評価していた32歳は、米ボクシング専門サイト『Boxing Scene』のインタビューで「試合はイノウエの縄張りで開催されるし、なによりもあいつはただただ強すぎる。フルトンにとっては爆発的すぎるパワーがある」と予想した。

「もしも、フルトンが勝てば、それは俺が功績を認めていた以上に彼は良かったということだよ。この試合に入るにあたって、彼にいろいろなアドバンテージがあるにしてもね」

 井上有利を訴えるのには明確な理由がある。「フルトンの方が身体はデカいし、リーチも長い」と説くアリームだが、それを補ってあまりあるだけのパワーが井上には存在すると強調している。

「フルトンがイノウエに12ラウンド真っ向からボクシングできるとは思わない。イノウエはとても素早くて、そのギャップを埋めることができる。あいつは本当に速くて、爆発的なんだ。フルトンは、この階級で最もビッグなパンチャーというわけではない。だからそこには本物のリスペクトはないんだ」

 歴史的な激闘は必至とされる対戦はいかなる決着を見るのか。アリームの言うような井上が“怪物級”のフィジカルでフルトンを凌駕する展開となるのだろうか。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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