レンジャーズとの連戦で存在感を放った大谷。4戦4発は圧巻だった(C)Getty Images 敵地での波乱のゲームもこの…

レンジャーズとの連戦で存在感を放った大谷。4戦4発は圧巻だった(C)Getty Images
敵地での波乱のゲームもこの男が決着をつけた。
現地時間6月15日(日本時間16日)、レンジャーズ対エンゼルスのゲームは5-3でエンゼルスが勝利した。エンゼルスの大谷翔平は8回の第4打席で22号本塁打を放ち、この日も試合を決定付ける存在となった。
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「2番・投手兼指名打者」として先発マウンドに上った大谷は3回に連打を許し2点を奪われるも、4回以降は1安打に抑えており、6回2失点で今季6勝目を手にしている。また、バッティングでは8回に放った2点本塁打が、レンジャーズを突き放す貴重な一発となり、これで両リーグ通じて最多タイの22本目を記録。連続試合安打は12試合に伸ばし、打率も3割に到達、.301とした。
終盤まで3-2と接戦で進んだこの試合、ホームのレンジャーズは7回裏にランナー2・3塁のチャンスを掴むも無得点に終わり、その次の8回に大谷に痛恨の一打を浴びた。そして、その7回には空振り三振の判定に抗議したマーカス・セミエン、ブルース・ボウチー監督、さらにマイク・マダックスコーチが退場を宣告されている。
カード最終戦、「二刀流スター」がインパクトを残し、好ゲームが繰り広げられた中、選手、監督、コーチが退場という思いがけない展開となったこの試合、レンジャーズの地元メディア『Dallas Morning News』は独特の表現で振り返った。
同メディアは「木曜日に投手と打者の二役をこなしたオオタニが、このシリーズに大きな影響を与えたのは当然だろう。彼は4試合で4本のホームランを打ち、そのうち3本は109マイル以上のスピードでバットから離れ、少なくとも440フィート移動した。8打点。20打席で13回出塁した」と大谷のバッティングに目を見張った。さらに「彼は初回に30球、3回には20球を投げ2点を失ったが6回のマウンドを乗り切った」として、投打の結果を賞賛している。
その上で、3名に退場を宣告したラモン・デ・ジェズス審判に対し「木曜日、35,092人の観衆の前で行われた接戦で、彼は注目の的となりそうだった」と指摘しながら、続けて「オオタニは逆方向2階席へのホームランを放ち、注目を奪い返したのである」と劇的な本塁打を評した。
トピックでは、セミエンへの微妙な判定での三振について「その結果、試合が変わってしまったのかもしれない」と述べており、「ショウヘイ・オオタニに再びチャンスを与えたのだ」と見解を示している。
レンジャーズは最終回に無死満塁のチャンスを作り2点差にまで迫るなど、エンゼルスをあと一歩まで追い詰めていた。大谷の一撃、そして土壇場での退場劇が勝敗を分けたのかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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