イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(7月3~16日/グラスコート)のシングルス2回戦で、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、今回は3セットすべてをプレーした。 対戦相手が故障で棄権したため、早めに切り上げるこ…

 イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(7月3~16日/グラスコート)のシングルス2回戦で、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、今回は3セットすべてをプレーした。

 対戦相手が故障で棄権したため、早めに切り上げることになった初戦のあと、ジョコビッチはアダム・パブラシェク(チェコ)を6-2 6-2 6-1で倒し、3回戦に駒を進めた。

 ジョコビッチは2011、2014、2015年にウィンブルドンで優勝を遂げているが、2016年の全仏オープン以来、グランドスラム大会で優勝していない。

 ジョコビッチは次のラウンドでエルネスツ・グルビス(ラトビア)と対戦する。ノーシードのグルビスは、第29シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)を6-4 6-4 7-6(3)で下して勝ち上がった。

 グルビスは2016年の全仏オープンで4回戦に進んでいるが、それ以降、今週のウィンブルドン1回戦までツアーレベルの大会の試合に勝っていなかった。彼がこれ以前にウィンブルドンの3回戦に進んだのは、2013年まで遡る。2014年の全仏オープンでは準決勝まで進んでいる。

 デル ポトロに対してグルビスは25本のサービスエースを決め、一度しかブレークを許さなかった。また、グルビスは60本、デル ポトロは30本と、グルビスが2倍のウィナーを決めている。

 第23シードのジョン・イズナー(アメリカ)は45本のサービスエースを放ったが、2回戦に勝つには十分ではなかったようだ。彼は世界ランク90位のデュディ・セラ(イスラエル)に7-6(5) 6-7(5) 7-5 6-7(5) 3-6で敗れた。

 身長208cmのイズナーは、175cmのセラに高さという面で大きなアドバンテージを持っていたが、この日はそれも助けにはならなかった。試合のカギは、イズナーが第5セットでセラのサービスゲームを一度もブレークできなかったことにある。彼は6度あったブレークポイントのどれ一つをも、ものにすることができなかった。

 イズナーは2010年に、第5セット70-68というテニス史上最長の試合(対戦相手はフランスのニコラ・マウ)をプレーした場所、ウィンブルドンで一度も3回戦を超えたことがない。

 セラはウィンブルドンでの戦績が4勝8敗で、そのうち6敗が1回戦負けという、よくない記録を手に今年の大会に臨んだ。これ以前に彼が2回戦をクリアした唯一のケースは2009年に4回戦進出を果たしたときだけだった。

 ロジャー・フェデラー(スイス)、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、アンジェリック・ケルバー(ドイツ)の試合も大会4日目に行われる。ウィンブルドン優勝7回で第3シードのフェデラーはセンターコートでドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)と2回戦を戦う。昨年準優勝で第6シードのラオニッチはミカエル・ユーズニー(ロシア)と2番コートで、同じく昨年準優勝で第1シードのケルバーはキルステン・フリプケンス(ベルギー)と1番コートで対戦する。

 第8シードのドミニク・ティーム(オーストリア)、2010年ウィンブルドン準優勝者で第11シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)、第13シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、ダビド・フェレール(スペイン)も3回戦に駒を進めた。

 ティームはジル・シモン(フランス)を5-7 6-4 6-2 6-4で、ベルディヒはライアン・ハリソン(アメリカ)を6-4 6-3 6-7(10) 6-3で、ディミトロフはマルコス・バグダティス(キプロス)を6-3 6-2 6-1で下し、フェレールは第1セットを3-0としたところで、対戦相手のスティーブ・ダルシー(ベルギー)が棄権したため、勝ち上がった。

 ダルシーは今週途中棄権した8人目の男子プレーヤーとなった。わずか18分のプレーのあとにメディカル・タイムアウトをとり、それ以降、プレーを続けることができなかった。

 グランドスラム優勝歴2回で第7シードのスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)、2012年ウィンブルドン準優勝者で第9シードのアグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)、2016年全仏チャンピオンで第14シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)、第24シードのココ・バンダウェイ(アメリカ)も揃って3回戦に進出した。

 ラドバンスカはクリスティーナ・マクヘイル(アメリカ)を5-7 7-6(7) 6-3で、クズネツォワはエカテリーナ・マカロワ(ロシア)を6-0 7-5で、ムグルッサはヤニナ・ウィックマイヤー(ベルギー)を6-2 6-4で、バンダウェイはタチアナ・マリア(ドイツ)を6-4 6-2で破った。

 一方、昨年の全米準優勝者で第3シードのカリローナ・プリスコバ(チェコ)が、マグダレナ・リバリコバ(スロバキア)に3-6 7-5 6-2で敗れた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「ウィンブルドン」2回戦でアダム・パブラシェク(チェコ)をストレートセットで倒した第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)。(写真◎Getty Images)

Photo: LONDON, ENGLAND - JULY 06: Novak Djokovic of Serbia consoles Adam Pavlasek of Czech Republic after beating him on day four of the Wimbledon Lawn Tennis Championships at the All England Lawn Tennis and Croquet Club on July 6, 2017 in London, England. (Photo by Visionhaus/Corbis via Getty Images,)