24日にフランス・パリで開催される『Impact in Paris』に日本人代表として出場する白鳥大珠が14日、千葉県・松戸市にあるTEPPEN GYMで公開練習を行った。 10日後に控えた強豪アレクシス・ソートロン(フランス)との対戦に向…

24日にフランス・パリで開催される『Impact in Paris』に日本人代表として出場する白鳥大珠が14日、千葉県・松戸市にあるTEPPEN GYMで公開練習を行った。

10日後に控えた強豪アレクシス・ソートロン(フランス)との対戦に向け、「試合が本当に楽しみで、体がよく動く。今回の試合は特別。早く試合がしたい」と腕をぶした。

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■「激しい試合で、自分の殻を破りたい」

5分間の公開練習では軽やかで切れ味鋭いシャドーとミット打ち、力強いスパーリングを披露。脚の長さを生かしたハイキックや、KOを奪った実績のあるヒザ蹴りも見せ、仕上がりのよさを感じさせた。

キレキレのスパーリングを披露した白鳥大珠 ©️AbemaTV, inc.

大会では、元K-1世界三階級王者の武尊の復帰戦が予定されている。いつも以上にモチベーションが上がっているという白鳥は、「武尊選手と一緒に戦いに行けるのはすごく光栄。世界に向けて試合をしていくという目標もあった」と、その理由を語った。

「今までのような試合では、海外のファンに響かないと思う」と、自身の課題点についても言及。「KO、KOと言ってきたが、ここ2年間は倒しきれていなくて自分の中で課題だった。今年は自分の中で一番勢いがある時期。今回は本当にできると思う」と自信を述べ、「海外のファンに届く激しい試合で、自分の殻を破りたい」と意気込んだ。

■THE MATCHから1年「チャンスをものに」

以前より成長した点として挙げたのが『技のキレ』だ。

「前回の試合あたりから『切れを出すこと』を意識していて、最近自分の中でハマってきた。なので本当に楽しみなんですよね。自信を持って戦えるようになってきている」とし「今の自分がどれだけ試合で強いのか、周りにも期待してほしい」とファンの期待を煽った。

さらに、昨年6月19日に東京ドームで行われた『THE MATCH 2022』でゴンナパー・ウィラサクレックに1ラウンドKO負けした試合にも触れ、「(今までは)ビックチャンスや大事な部分で勝てていなかった。『THE MATCH』からちょうど1年後の今このチャンスを自分の中でものにしたい」、「それこそ、去年自分がやられたようなもの(KO)を海外で見せたい」と勝ち方にも強いこだわりを見せている。

対戦相手のソートロンについては「特別な対策はしていない。どれだけ自分が攻めて倒していけるか」とし「待ちにならず、自分で試合を作っていく」と積極的に攻める考えだ。

ソートロンは、ムエタイ・スタイルのオーソドックスで、ここまでの戦績は35戦25勝10敗。WAKO欧州王者とFFKMDAフランス王者の2つのベルトを持つ二冠王。海外の強豪選手を相手に実力を発揮し自身の殻を打ち破ることができるか。

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文●SPREAD編集部