デンバー・ナゲッツとマイアミ・ヒートによる「NBAファイナル2023」は、第4戦を終えた時点でナゲッツが3勝1敗とし、フラン…

 デンバー・ナゲッツとマイアミ・ヒートによる「NBAファイナル2023」は、第4戦を終えた時点でナゲッツが3勝1敗とし、フランチャイズ史上初のNBAチャンピオンへ王手をかけた。

 『ESPN Stats & Info』によると、これまでNBAファイナルでどちらかのチームが3勝1敗になったケースは36度あり、そのシリーズ勝敗は35勝1敗(勝率97.2パーセント)。つまり、ナゲッツが圧倒的有利な状況にある。

 そのうち18チームは第5戦で決着をつけて4勝1敗でシリーズを制しており、15チームが第6戦(4勝2敗)、2チームが第7戦(4勝3敗)で優勝を飾っているのだが、第5戦から3連敗を喫して3勝4敗で優勝を逃したチームがある。

 それは2016年のゴールデンステイト・ウォリアーズ。クリーブランド・キャバリアーズ相手に3勝1敗と王手をかけるも、第5戦でディフェンシブ・アンカーのドレイモンド・グリーンを出場停止処分で欠き、レブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、カイリー・アービング(現ダラス・マーベリックス)にそれぞれ41得点を奪われて敗れると、続く第6戦も落とし、第7戦に惜敗していた。

 崖っぷちのヒートを引っ張るジミー・バトラーは、第5戦に向けて「いつだって同じこと。目の前の試合に勝ちにいく。俺たちは今、どの試合も絶対に勝たなきゃならない状況にいる。俺たちならできるさ」と意気込んでいた。

 だがナゲッツ側に慢心があるとも思えない。大黒柱のニコラ・ヨキッチは「僕らはマスト・ウィン・ゲームとして臨むよ。すごく大事な機会なのは知っているし、それはみんなも分かっていると思う。今日の練習で、このチームのみんなが集中していたから、僕らは準備ができているさ」と話していたことから、6月13日(現地時間12日)の第5戦は、序盤から激しい戦いが繰り広げられることとなるに違いない。