イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(7月3~16日/グラスコート)の大会3日目。イギリス女子のホープであり第6シードのジョハナ・コンタが3時間10分の死闘の末、3回戦に駒を進めた。 コンタは序盤にやや劣勢に立たされていた…

 イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(7月3~16日/グラスコート)の大会3日目。イギリス女子のホープであり第6シードのジョハナ・コンタが3時間10分の死闘の末、3回戦に駒を進めた。

 コンタは序盤にやや劣勢に立たされていたが何とか巻き返して、ドナ・ベキッチ(クロアチア)を7-6(4) 4-6 10-8で下した。

「あそこで、もう戦い続けなくていいっていうのは、いい気分だわ。私たちはふたりとも長いことコートにいて、双方が本当に激しく戦った」とコンタは言った。

「"外れのクジ"を引くのがどちらであれ、辛いものになることはわかっていたわ」

 コンタがウィンブルドンの3回戦に進むのは、過去6度の出場でこれが初となる。彼女は先月のイギリス・ノッティンガム(グラスコート)で決勝に進んでいたが、最後にベキッチに2-6 7-6(3) 7-5で敗れていた。

「全般的にいえば私は今回、より自分のテニスを信頼していたと思う」とコンタは言った。彼女はウィンブルドンで、1977年のバージニア・ウェード以来のイギリス人女子チャンピオンになることを目指しているところだ。

「私は間違いなく、2週間を通して大会の一員でいたいという意図を持ってここに来ている」

 グランドスラム大会で3度の優勝経験を持ちながら、このウィンブルドン1回戦で敗れたスタン・ワウリンカ(スイス)はベキッチと交際しており、この日はセンターコートで彼女の試合を見守った。

 コンタの勝利に続き、センターコートでは世界1位のアンディ・マレー(イギリス)とダスティン・ブラウン(ドイツ)が戦い、6-3 6-2 6-2のストレートでマレーが勝ち上がった。この日は会場の門が開いたとき、センターコートのチケットを持たないファンたちが大きなスクリーンのある"マレー・マウンテン"で試合を観るため、よい場所を取ろうと争奪戦を繰り広げた。

 ウィンブルドン優勝歴2回で第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)は、マレーのあとにセンターコートに入り、ドナルド・ヤング(アメリカ)をやはりストレートの6-4 6-2 7-5で退けた。

 水曜日に勝ったそのほかの女子選手の中には、5度にわたってウィンブルドン優勝を遂げたビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)、元ナンバーワンのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)、第2シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)、第4シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)、第8シードのドミニク・チブルコバ(チェコ)、先の全仏覇者で第13シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)らがいる。

 2011年と14年大会の優勝者で第11シードのペトラ・クビトバ(チェコ)は、マディソン・ブレングル(アメリカ)に3-6 6-1 2-6で敗れた。

 ウィンブルドン初出場の大坂なおみ(日本/日清食品)は第22シードのバーボラ・ストリコバ(チェコ)を6-1 0-6 6-4で倒して3回戦進出を果たした。

 男子では第7シードのマリン・チリッチ(クロアチア)、第9シードの錦織圭(日本/日清食品)、第12シードのジョー ウィルフリード・ツォンガ(フランス)、第16シードのジル・ミュラー(ルクセンブルク)、第14シードのサム・クエリー(アメリカ)らが3回戦に駒を進めた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「ウィンブルドン」2回戦でドナ・ベキッチ(クロアチア/右)を破り、初の3回戦進出を決めた地元イギリスのジョハナ・コンタ(左)(写真◎Getty Images)

Photo: LONDON,ENG - JULY 05: JOHANNA KONTA (GBR) and DONNA VEKIC (RUS) during day three match of the 2017 Wimbledon on July 5, 2017, at All England Lawn Tennis and Croquet Club in London,England. (Photo by Chaz Niell/Icon Sportswire via Getty Images)