イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(7月3~16日/グラスコート)の男子シングルス2回戦に敗れたあと、ダニール・メドベデフ(ロシア)は主審のマリアナ・アルベスの方向にコインを投げた。 世界ランク49位のメドベデフは試合後…

 イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(7月3~16日/グラスコート)の男子シングルス2回戦に敗れたあと、ダニール・メドベデフ(ロシア)は主審のマリアナ・アルベスの方向にコインを投げた。

 世界ランク49位のメドベデフは試合後の記者会見で、コインを投げることによってアルベスが、えこ贔屓をした、と暗に言おうとしたわけではないと弁明しつつ、繰り返し謝罪した。

「ただがっかりして、愚かなことをしてしまったんだ」とメドベデフは言った。彼は月曜日の1回戦でグランドスラム優勝歴3回のスタン・ワウリンカ(スイス)を倒すことで、まったく別の理由からヘッドラインを飾っていた。

 ルベン・ビーママンズ(ベルギー)に4-6 2-6 6-3 6-2 3-6で敗れたとき、メドベデフは対戦相手、そして主審のアルベスと握手をした。しかし、彼はそのすぐあとに自分のバッグから財布を取り出すと、コインを主審の座るチェアの下に投げたのである。

 彼は第5セットのある判定に不満を示していた。

「あれについて苛立ちを示したかったというなら、それは彼が決めたことだ」とビーママンズは言った。「テニスではよく起こることだよ。乗り越えないといけないね」。

 21歳のメドベデフは、試合後すぐにはアルベスに謝罪しなかったと言った。彼はまた、これで処罰を受けるなら、それが何であれ受け入れるとも言い添えた。

「試合中には、(この日の)審判の判定があまり自分に有利ではないと思ったかもしれないが、今はそういうことはすべてのスポーツで、どこででも起こることだと言える」と、メドベデフは言った。「審判たちがいて、彼らが間違いをおかすこともあるが、テニスプレーヤーとしての僕も、やはり間違いをおかす。例えばそのうちの一つは、試合後すぐに謝るべきだったということだ」。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「ウィンブルドン」2回戦でルベン・ビーママンズ(ベルギー)に敗れたダニール・メドベデフ(ロシア)。審判のジャッジに不満を見せていた。(写真◎Getty Images)

Photo: LONDON, UNITED KINGDOM - JULY 05 : Ruben Bemelmans of Belgium pictured during his second round match at the championships Wimbledon 2017 vs Daniil Medvedev (RUS) (RUS) on July 05, 2017 in London, United Kingdom , 5/07/2017 ( Photo by Philippe Crochet / Photonews via Getty Images)