テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は11日、男子シングルス決勝が行われ、第4シードのC・ルード(ノルウェー)は第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に6-7 (1-7), 3-6, 5-7のストレートで…

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は11日、男子シングルス決勝が行われ、第4シードのC・ルード(ノルウェー)は第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に6-7 (1-7), 3-6, 5-7のストレートで敗れ、四大大会初制覇とはならなかった。試合後の会見では「いつか、タイトルを狙いたい。それが僕の最大の目標であり、キャリアと人生における最大の夢なんだ」と憧れを口にした。
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24歳のルードは、昨年の全仏オープンも決勝に進出したが、22度目の四大大会優勝を狙うR・ナダル(スペイン)に屈し準優勝。その後の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)では決勝で当時19歳のC・アルカラス(スペイン)に敗れた。アルカラスはその勝利で史上最年少での世界ランク1位にも輝いた。
そして今年は2年連続で全仏オープン決勝に駒を進めたものの、最後は歴代最多となる23度目の四大大会制覇を目指すジョコビッチに阻まれ涙を飲んだ。
決勝戦、ルードは第1セット第2ゲームで先にブレークしゲームカウント3-0とリードするも、第7ゲームでブレークバックを許すと流れはジョコビッチに。タイブレークを落とし先行される。
第2セットでは第2ゲームでブレークされると、徐々にレベルを上げるジョコビッチに対し挽回できずにセットカウント0-2と崖っぷちに立たされた。
第3セット、互いにサービスゲームをキープし迎えた第11ゲーム、ジョコビッチに3本のウイナーを決められブレークされ万事休す。このリードを守り切られ、3時間13分で力尽きた。
試合後の会見でルードは決勝を振り返るとともに、ジョコビッチの強さについて語った。
「スタートはうまくいったと思う。彼は序盤に何度かミスをしたし、少し緊張していたのかもしれない。ストレスがあったのかはわからないけど。でも、序盤はフリーで何本かポイントを取って3-0となった。それは僕にとって素晴らしいスタートだったんだ。それからは、彼がミスを最小限に抑え、自分のレベルを見つけた。彼と対戦しているときは、ずっとフォアハンドを打つときのような感じだ。例えば、僕はフォアハンドでウイナーを打つのが好きで、他のどんな相手に対しても、これだけライン際で強いフォアハンドを打てたらほとんどの場合、ポイントになるはずなんだ」
「でも、彼はそれを読んで到達する。つまり、彼に勝つためにはライン際、あるいはライン上に打たなければならない。だから、彼はもっとリスクを犯せとプレッシャーをかけてくるんだ。それは大変なことだよ。彼に対しては、できるだけアグレッシブなプレーを心がけなくちゃいけない。もし守りに入りすぎると、彼はゲームをコントロールするためにドロップショットを放ち、コーナーからコーナーへとプレーする」
「僕は良いゲームプランを持っていて、最初のうちはうまくいっていたと思う。彼も何度かミスをしていたしね。でも、彼は自分のやり方を知っているように、ステップアップしてきた。彼が23勝した理由は、第1セットを逆転し、第2セットでステップアップしたことにあるんだ。必要なときにギアを上げることができることにあるんだ」
また、自身が直近1年で3度四大大会の決勝に進出したものの、いずれも敗北し準優勝に終わっていることについても悔しさを口にした。
「将来どうなるか見てみよう。あまり深く考えたことはないんだけどね。グランドスラムの決勝で対戦する選手は、誰であれ良い選手だ。当たり前だけど(笑)。でも、僕がこれまで対戦した3人の選手はラファ(ナダル)が当時22回目の記録を達成したとき、それからニューヨークで大活躍したカルロス(アルカラス)、ノヴァーク(ジョコビッチ)は23度目だ。僕は非常にタフな選手と対戦してきたね。他にも、ここ数年で決勝に何度か進出した選手がいたかもしれない。.何て言えばいいんだろう?彼らは何をすべきかを知っている選手たちなんだ」
「ただ座って言い訳しているわけにはいかないから、将来がどうなるか見てほしい。この大会は正直なところ、僕が勝ち上がった決勝戦の中で、最も重要な大会だと思う。でも、ここで僕は昨年決勝に進んだことが一過性のものではないことを証明することができた。来年、またローラン・ギャロスに戻ってきたときのためにもね。『キャスパー(ルード)は1回だけでなく、2回も決勝に進出したんだ』と思われるだろう」
「おそらく、対戦相手の目に僕に対する尊敬の念を植え付けることになるだろう。そして、いつか狙えるようにしたい。いつか、タイトルを狙いたい。それが僕の最大の目標であり、キャリアと人生における最大の夢なんだ。今までは、あと一歩のところで駄目だった。だから、これからも努力を続けて、いつか手に入れたいと思っているんだ」
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