2023年6月11日 京都向日町競輪G3第7回施設整備等協賛競輪「京都向日町カップ」(最終日)第7回施設整備等協賛競輪「京都向日町カップ」は京都向日町競輪場において6月8日から4日間の日程で争われた。高松宮記念杯競輪が直前に控え、S級S班な…

2023年6月11日 京都向日町競輪G3
第7回施設整備等協賛競輪「京都向日町カップ」(最終日)

第7回施設整備等協賛競輪「京都向日町カップ」は京都向日町競輪場において6月8日から4日間の日程で争われた。高松宮記念杯競輪が直前に控え、S級S班などの参戦がない中で、若手と中堅が激突。初日から熱い戦いが繰り広げられ、本日最終日を迎えた。
熱戦を勝ち進んできたのは、好位を狙いゴール前の強襲が光る佐々木眞也や先行力のある朝倉智仁、黒沢征治。連日バックを取る競走でオール2着の阿部将大や、差し脚鋭い佐藤龍二、自在性も武器の簗田一輝ら9選手となった。

阿部以外の8選手にとってはG3初優勝となる決勝。レースは先行した朝倉の番手から捲って出た黒沢と阿部のもがき合いを追走した簗田が大接戦を制して1着ゴール。G3初制覇を達成した。

※準決勝のレポートはこちら

【向日町競輪G3(最終日)12R=S級決勝】
1/佐々木眞也(S2・神奈川117期)
2/朝倉智仁(S1・茨城115期)
3/阿部将大(S1・大分117期)
4/二藤元太(S2・静岡95期)
5/黒沢征治(S1・埼玉113期)
6/小島歩(S2・神奈川97期)
7/佐藤龍二(S1・神奈川94期)
8/志村太賀(S2・山梨90期)
9/簗田一輝(S2・静岡107期)

【レース展開】





誘導以下、2朝倉-5黒沢-8志村、1佐々木-7佐藤-6小島、9簗田-4二藤、3阿部で周回。まず簗田が上昇して、赤板で前団に並びかけるも、朝倉は突っ張る。朝倉に黒沢が続くが、3番手には簗田が入り、志村が4番手の隊列で打鐘を迎える。朝倉がペースを上げて先行態勢に入ると、番手の黒沢は車間をあけて後ろをけん制。最終HS前から9番手の阿部が捲りを打つと、スピード良く関東ラインに迫る。また、志村は内から追い上げて、簗田と競り合う。阿部の捲りを察知した黒沢は最終2コーナーから捲り発進して、黒沢と阿部の力勝負へ。この争いは最終4コーナーで内の黒沢が制して抜け出すも、両者の後ろから簗田が捲り追い込んで優勝のゴール。黒沢を内からとらえた志村が2着、黒沢が3着に入線した。

【向日町競輪G3(最終日)12R=S級決勝・結果】
2車単9-8 22,450円(50番人気)
3連単9-8-5 130,310円(279番人気)
決まり手:差し-差し



優勝/簗田一輝(S2・静岡107期)
今回成績/一4・二4・準2・決1
次走出場予定/伊東温泉F1(6月21日~23日)

最後はがむしゃらで、何も考えていなかったです。(G3を)獲った確信がなく、半信半疑でしたが、お客さんに、「簗田、ガッツポーズしろ」と言われて、自分が獲ったのかなと思いました。
レースは、別の二つのラインがやり合ってくれるのが理想だったのですが、車番が悪かったので、後ろ攻めになりました。赤板では、二藤(元太)さんが付いてくれていたので、頑張って一度前に出ようと思ったのですが、朝倉(智仁)さんが全開だったので、その流れで空いた(3番手に)ところに入った感じです。
最終HS過ぎからは、位置を取り切れなかったら、優勝は無かったと思います。自力が効かなくて自分で仕掛けられない分、位置だけは取らないといけないと思っていので、抵抗されても最低限、それだけはしようと思いました。
G3の決勝に何回も乗ったし、本当はもっと早く獲りたかったですね。やっと獲れた感じです。嬉しさよりホッとした安心感の方が大きいですね。
調子が悪い時も、G1を目標に練習の日々を過ごしていたので、競輪祭に出場できるのは一つの段階をクリアしたかなと思います。大きな事は言いません。次の一戦、またその次の一戦と、一走ずつ頑張って行こうと思います。




※最終日のピックアップレーサーは、次ページをご覧ください!

\向日町G3(最終日)注目選手ピックアップ/

【最終日2R=S級一般】


「連対率、勝率ゼロからの脱出」
1着/坂上忠克(S2・石川71期)

(伊藤勝太を)差せるのは予想外でした。調子は悪くなかったのですが、連対率と勝率ゼロだったのでよかったです。

【最終日3R=S級一般】


「500勝まであと1勝」
1着/岡部芳仁(S2・福島66期)

(ゴール前)全く余裕がなかったです。後ろからの(追い込んでくる)気配を感じたので、そこに不覚を取らないように気をつけました。抜けるとは思っていなかったです。(今期)S級で2節ありますが、頑張ります。

【最終日9R=S級特選】


「さらに上位を意識して戦う」
1着/武井大介(S2・千葉86期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

今日、山根(将太)が赤板で突っ張ったら、関東勢を出させる気はないと思っていました。後は、巴(直也)が付いてくれていたので、内のコースを突くなど余計なことをしないで、4コーナーから勝負と考えていました。最後は、内のコースを行くか外でしたが、岡本(総)君の内しか考えなかったです。状態はいいのですが、感覚として、強い追い込み選手だと最終1センターあたりから、岡本君よりも先に自分で捲っていけると思う。まだそこまでの脚力はないし、あれではダメですね。でも、以前は自分のやりがいだけを求めてダメなら「行っちゃえ」という感じだったのですが、今日は1着を意識して走れたので、よかったと思います。