6月7日、フィリピンバスケットボール連盟は「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」に向けた代表候補21名を発表した…

 6月7日、フィリピンバスケットボール連盟は「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」に向けた代表候補21名を発表した。今大会、フィリピンは日本やインドネシアとともに開催国の一角を担う。

 熾烈なロスター争いが予想されるなか、Bリーグからは計7名の選手が選出。ドワイト・ラモス(レバンガ北海道)、レイ・パークスジュニア(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、サーディ・ラベナ(三遠ネオフェニックス)、キーファー・ラベナ(滋賀レイクス)、カイ・ソット(広島ドラゴンフライズ)、カール・タマヨ(琉球ゴールデンキングス)、ジョーダン・ヘディング(元長崎ヴェルカ)が名を連ねている。

 Bリーグでは7人中5人がガードのポジションで登録されており、なかでも弟・サーディは今シーズンも持ち味のフィジカルと身体能力を披露。レギュラーシーズン全60試合に出場し、1試合平均11.5得点4.9リバウンド4.3アシストをマークしている。ほか6名で唯一サーディを得点で上回ったヘディングは、同13.4得点2.8リバウンド3.6アシストを記録。B1、B2という違いはあるものの、彼のオフェンス力は代表選出を後押しするポイントになるだろう。

 今年2月に広島へ加入したソットは、220センチ105キロの体格を誇るビッグマン。世代別を含めたフィリピン代表経験を持ち、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」では平均13.0得点10.5リバウンドのダブルダブルを達成している。八村塁、渡邊雄太に続くアジア人NBA選手となる可能性もあり、以前『ESPN』のドラフトアナリストもその多彩なスキルセットを評価していた。広島では21試合(先発18試合)に出場し、同9.5得点6.4リバウンド1.4アシストをマークしている。

 また、FIBAや現地メディアは帰化選手の1枠に誰が選ばれるのかに注目している模様。その候補には現役NBAプレーヤーのジョーダン・クラークソン(ユタ・ジャズ)を筆頭に、ジャスティス・ブラウンリー(バランガイ・ジネブラ・サンミゲル/PBA)、エンジ・カウメ(バランガイ・ジネブラ・サンミゲル)ら計3名が挙げられている。

 1978年大会以来の母国開催ということもあり、より注目が集まっているフィリピン代表。Bリーグで活躍する戦士たちにはぜひともロスターに選出され、アンゴラ、ドミニカ共和国、イタリアとのグループステージを勝ち抜いてもらいたい。

【動画】昨年のアジアカップで対戦した日本とフィリピン!