田中正義、則本昂大…150キロを軽々超えるストレートで圧倒 いつから球速150キロは“あたりまえ”になってしまったのだろ…

田中正義、則本昂大…150キロを軽々超えるストレートで圧倒

 いつから球速150キロは“あたりまえ”になってしまったのだろうか……。パワフルな投球を武器に、パ・リーグの強打者をなぎ倒す若手剛腕投手たち。彼らが投じる直球は試合を支配し、観るものを魅了する。

 そこで今回は「パーソル パ・リーグTV」の公式YouTube動画の、リーグ屈指の快速投手たちによる、厳選された時速153キロ以上の直球のみの奪三振集をご紹介。日頃の疲れが吹き飛ぶほどの爽快感間違いなしだ。

 まずは、日本ハムの田中正義投手。2016年にドラフト1位でソフトバンクに入団した田中は、新天地で迎えたプロ7年目、ついに初勝利を挙げるなど守護神としてその素質を開花させている。

 躍動感あふれるフォームから放たれる力強い速球は、打者に球速以上の迫力を与え、三振の山を築く。動画では、西武の主砲・中村剛也内野手を見逃し三振に抑えた155キロのストレートや、楽天の山崎剛内野手を空振り三振に打ち取り、3者連続奪三振を達成した154キロのストレートが紹介されている。

 続いては、楽天の則本昂大投手による、オリックスのマーウィン・ゴンザレス内野手を見逃し三振に打ち取った153キロのストレート。内角低めを要求したキャッチャーミットへ鋭く突き刺さる直球は、まさに一級品だ。

 5年連続の奪三振王や、8試合連続2桁奪三振のNPB記録などを保持する、リーグを代表する「ドクターK」は、今季も衰え知らずの投球を披露している。

165キロの佐々木朗希だけじゃない…「吹田の主婦」らパのスピード王

 剛腕投手が揃う西武からは、今季左の中継ぎエースとして活躍中の佐藤隼輔投手をピックアップしたい。オリックスの長距離砲・杉本裕太郎外野手を空振り三振に抑える153キロのストレートなど、ムチのようにしなる腕から放たれる速球が紹介されている。2021年ドラフト2位で入団した佐藤は、力強いフォームから150キロ超えの直球でブルペン陣を支えており、6月2日時点で防御率1.50をマークしている。今後の起用法にも注目だ。

 ロッテからは、令和の怪物・佐々木朗希投手が登場。ソフトバンクの巧打者・近藤健介外野手を空振り三振に抑えた163キロのストレートや、現在リーグ打点王の栗原陵矢外野手を空振り三振に沈める164キロのストレートが紹介されている。

 今季の4月には自己最速を更新する日本人最速タイの165キロを記録し、今もなお進化を続けている日本球界の至宝だ。昨季はNPB史上16人目の完全試合を達成した右腕は、既に米球界からも大きな注目を浴びており、今後の去就にも大注目だ。

 続いては、オリックスの山崎颯一郎投手。ソフトバンクの主砲・柳田悠岐外野手を空振り三振に抑える内角高めの157キロや、千葉ロッテの長距離砲・山口航輝外野手を空振り三振に抑えた156キロと、胸がすくような快投を見せている。

 190センチを誇る長身からの直球は圧倒的な球威を誇り、対戦打者をねじ伏せる。筋骨隆々な肉体とは対照的に「吹田の主婦」というギャップあふれる愛称でファンから親しまれている右腕だ。

 最後は、ソフトバンクで守護神を務めているオスナ投手。メジャーリーグのアストロズに所属していた2019年には、ア・リーグ最多の38セーブを挙げた超大物だ。今季は開幕から無失点登板を継続しており、その姿はかつて所属していたデニス・サファテ氏を彷彿とさせる。異次元の伸びを誇る直球は、もはや攻略不可能と言っても過言ではないのだ。(「パ・リーグ インサイト」村井幸太郎)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)