1勝2敗で迎える第4戦に向けてバトラーが意気込む「最高のレベルで競い合い、ホームで1勝をつかみにいく」  6月9日(現地時間8…

1勝2敗で迎える第4戦に向けてバトラーが意気込む「最高のレベルで競い合い、ホームで1勝をつかみにいく」


 6月9日(現地時間8日、日付は以下同)。「NBAファイナル2023」で対戦しているデンバー・ナゲッツとマイアミ・ヒートの選手たちとヘッドコーチ(HC)が、翌10日の第4戦へ向けた練習とメディア応対をこなした。

 1勝1敗で迎えた8日の第3戦は、ナゲッツが109-94でヒートに快勝。ジャマール・マレーがゲームハイの34得点に10リバウンド10アシスト、ニコラ・ヨキッチが32得点21リバウンド10アシスト、新人クリスチャン・ブラウンが15得点4リバウンド1スティール、アーロン・ゴードンが11得点10リバウンド5アシストを記録。

 マレー(7本)とヨキッチ(3本)から計10本のターンオーバーを誘発しながらも、両選手に30得点超えのトリプルダブルの大活躍を許してしまったヒートのエリック・スポールストラHCは、ナゲッツのデュオについてこのように語っていた。

「どんなことをしても、毎回できないこともある。このレベルになると、完全なことなんてないんだ。(ファイナルというのは)最高レベルの競い合いだからね。遂行力という点でも最高レベルに達しているんだ。彼らが何をしようとしているのかは理解している。我々はできる限り、彼らを快適な空間から追い出そうとしている。

 第4戦は違ってくるかもしれないね。彼らはメニューのなかから違う部分を用いてくるかもしれない。どんなことであろうと、我々は勝つための方法を見出さないといけない」

 ヒートはタイラー・ヒーロー(右手骨折)が10日の第4戦も欠場が発表されており、現有戦力で戦っていくことになる。「これは(復帰までの)プロセスのうちなんだ。段階を乗り越えていかないといけない。最初はシューティングで、そこから動き、コーチ陣とのコンタクトが入って、次にコンタクトありの練習となる。彼は試合への許可が下りていない。まだそこがクリアになっていないんだ」とスポールストラHC。

 そんなヒートにとって、朗報と言えるのはジミー・バトラーが調子を上げていることだろう。第1戦で13得点、第2戦で21得点だった男は、第3戦で28得点にフィールドゴール成功率45.8パーセント(11/24)と、いずれもシリーズ最多の数字を残していた。

 第3戦でナゲッツにリバウンドで33-58、ペイントエリアの得点で34-60の大差をつけられてしまい、試合後どうしてエナジーが欠けていたのかと聞かれたバトラーは「分からない。俺には答えられない。こんなの起こることなんてない。また起きてはいけないんだ。俺から始まるから、ディフェンス面で集中していかなきゃいけない。(ディフェンスに)戻って、ルーズボールも取りにいかないといけない。俺がそうやってプレーし始めれば、このチームのみんなもそれについていくことになる」と悔やんでいたのだが、9日の練習日に“ヒート・カルチャー”を代表する男としてこうも語っていた。

「当然、俺は勝つことを期待している。でもこのチームのみんなが誇らしいのは、彼らが決して戦いから手を引いたりしないこと。良いことも悪いことも、俺たちは一丸になって経験している。俺はチームメートたちのことを誇りに思っている。そこが大好きでね」

 10日にホームのカセヤ・センターで開催されるファイナル第4戦。ヒートが勝てばシリーズを2勝2敗のタイへ持ち込むことができるのだが、もしナゲッツに敗れれば1勝3敗で王手をかけられてアウェーゲームへ向かうだけに、なんとしてでも勝利しておきたいところだ。

「明日の俺たちはもっと多くのエナジーを持ち込んでいく。最高のレベルで競い合い、ホームで1勝をつかみにいく」とバトラーは話しており、試合開始からエナジー全開で臨むことだろう。

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