2023年6月3日(土)、4日(日)に神奈川県横須賀市のうみかぜ公園にて「マイナビ Japan Cup Yokosuka」BMXパーク種目が開催され、男子エリート決勝では中村輪夢、女子エリート決勝では内藤寧々が優勝に輝いた。今大会は「C1大…

2023年6月3日(土)、4日(日)に神奈川県横須賀市のうみかぜ公園にて「マイナビ Japan Cup Yokosuka」BMXパーク種目が開催され、男子エリート決勝では中村輪夢、女子エリート決勝では内藤寧々が優勝に輝いた。

今大会は「C1大会」としてワールドカップ出場に必要なワールドポイントを獲得することができ、外国人選手も参加可能な「国際大会」にグレードアップされて開催された。会場にも多くの観客が集まり、隣接されたショッピングモールでも足を止めて観戦する人々の姿が多く見られた。

女子は内藤寧々が女王に返り咲く。


内藤 寧々 ©Naoki Gaman / JFBF

今回国際大会として開催されたこともあり、近年では最大出場人数である7名が参加した女子エリートクラス。そんな予選を勝ち上がった4名で争われた決勝では前全日本チャンピオンで日本代表選手でもある内藤寧々が優勝し、再び女王へと返り咲いた。
内藤は1本目のランで的確にトリックをメイクし49.20ptで暫定首位に立った。前回の名古屋大会では「540」を決めきれず優勝を逃していたが今回は一本目のランで540を封印し、まとまった構成を見せて確実にポイントを獲得した。

前回大会の優勝者である杉尾咲空は「360」や「1本目のランで38.60ptを獲得し、2本目のランで内藤のポイントを上回れるかに注目が集まったが得点は39.80ptでフィニッシュして2位となり、この瞬間に内藤の優勝が決まった。内藤はウィニングランの2本目で前回大会でメイクできなかった「540」にチャレンジ。惜しくも転倒し痛みをこらえる姿が見られるも、観客からは大きな拍手が送られた。自身の納得いくランとはならなかったものの今シーズン初優勝を手にした。

3位には今回国際大会になったことで初めて本シリーズに参加した韓国のオ・シネ。他の選手が使わない一番高いクオーターからドロップインし、スタイリッシュな「クロスアップ トゥ ターンダウン」を魅せるなど、日本人とはまた違ったクールなライディングを魅せてくれた。今後も海外選手の刺激を受けて日本の女子エリート界が更に発展していくことだろう。

中村輪夢は今シーズンのJapanCup 2連覇達成!


中村 輪夢 ©Naoki Gaman / JFBF

男子エリートにて優勝に輝いたのは絶対王者・中村輪夢。予選を1位で通過し、最終走者となった中村は、一本目のランから「バックフリップ・バースピン・トゥ・テールウィップ」や、「720・ダブルバースピン・トランスファー」など高難易度のトリックを連発。圧巻のランで89.00の高得点を記録し、暫定1位に立った。

2本目のランでは、1本目のランで得点を伸ばせていなかった溝垣丈司がフルメイクで会場を盛大に沸かせる。「360」のトランスファーや、「360・クアッドバースピン」の高難度トリックを上手くまとめて追い上げにかかる。


溝垣 丈司 ©Naoki Gaman / JFBF

今大会は2本のランを行い得点の高いランを採用する「ベストラン方式」であるため溝垣丈司の得点次第で優勝者が決まるかたちとなったが、惜しくも溝垣の2本目のランは78.60ptで及ばず。中村輪夢は自身のラストランを待たずして優勝が決定した。

優勝が決定した中村輪夢はウィニングランでも高難易度のトリック「720バースピン・トゥ・テールウィップを繰り出し、会場を盛り上げる。うみかぜ公園に集まった観客は今日イチの大きな歓声と拍手で中村輪夢のランに応え、初の国際大会となった「マイナビ Japan Cup Yokosuka」を締めくくった。

優勝者コメント


左:内藤寧々 右:中村輪夢 ©Naoki Gaman / JFBF

男子エリート決勝 1位 中村 輪夢
今回は技の難易度も海外の大会でやるような技を決められたので良かったです。以前は世界の大会で一位も取っているので、日本の大会では負けられないなと思っています。パリ五輪の目標はもちろん一位をとることで、次勝てれば東京五輪の負けも活きてくると思うので、今はそこに向けて頑張りたいです。

女子エリート決勝 1位 内藤寧々
今回はC1大会だったこともあって、前回の名古屋大会みたいにリスキーな技を2本ともやるより、1本目は自分のできる技をしっかりやって2本目でチャレンジしようと思っていました。そんな中で1本目がしっかりできたことは自分の中で良かったです。

大会結果


©Naoki Gaman / JFBF

<男子エリート>
優勝:中村輪夢 / 89.00pt
準優勝:溝垣丈司 / 78.60pt
第3位:小澤楓 / 70.80pt

<女子エリート>
優勝:内藤寧々 / 49.20pt
準優勝:杉尾咲空 / 39.80pt
第3位:OH SINAI(オ・シネ)/ 35.40pt

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