球界を席巻した大スターだったストラスバーグ。この怪腕が現役引退の危機に瀕している。(C)Getty Images かつて…

 

球界を席巻した大スターだったストラスバーグ。この怪腕が現役引退の危機に瀕している。(C)Getty Images

 

 かつて世界的な注目を浴びた剛腕が悲運のキャリアに苛まれている。

 現地6月3日、スポーツ専門局『ESPN』など複数の米メディアは、ナショナルズに所属するスティーブン・ストラスバーグが相次ぐ故障により現役引退を余儀なくされる可能性があると報じた。

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 その才能は誰もが羨むほどだった。現在34歳のストラスバーグは、2009年に当時のドラフト史上最高額となる1510万ドル(約20億4000万円)でナショナルズと契約。翌年6月に全米で中継されたデビュー戦では、パイレーツを相手に7回を投げて7者連続を含む14奪三振の快投。当時マスクを被った名捕手イバン・ロドリゲスが「彼は別格だ」と絶賛したほどのピッチングを披露し、世間を賑わせた。

 19年にはレギュラーシーズンで18勝(6敗)を挙げてナショナル・リーグ最多勝のタイトルに輝いたストラスバーグは、同年のワールドシリーズMVPとなってチームの世界一にも貢献。そのオフには7年2億4500万ドル(約342億9100万円)というエポックメーキングな再契約を締結していた。

 しかし、度重なる故障による影響が彼の身体をむしばんでいったようだ。ナショナルズの地元紙『Washington Post』によれば、過去4年間でわずか8登板に終わっていた34歳は、昨年6月から戦線を離脱。今年2月にようやく投球練習を再開したが、21年7月に手術を受けた胸郭出口症候群と同じような痛みが首と肩に出始めたために、現在は全運動を停止。リハビリすらも続行が困難な状態にあるようだ。

 複数メディアの報道によれば、本人は依然として現役復帰に向けて回復に努めているものの、可能性は限りなくゼロに近いという。米野球専門メディア『MLB Trade Rumors』は「ストラスバーグの健康は壊滅的な状態にある」とし、「彼の人生そのものへの影響が出ないとされない限り、リハビリに向けたゴーサインが出ることはない」とすっぱ抜いている。

 間違いなく米スポーツ史に残る超逸材だったストラスバーグ。重度の神経症に悩まされたまま、球界を去るのは悲しいが……。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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