4日は天皇賞・春から続いたGI6連戦の最終戦となる安田記念(GI、芝1600m)が開催されます。昨年はヴィクトリアマイル…
4日は天皇賞・春から続いたGI6連戦の最終戦となる安田記念(GI、芝1600m)が開催されます。昨年はヴィクトリアマイルから中2週で挑んだソングラインが勝利。今年も牝馬の活躍が見られるのでしょうか。
今回は2000年以降の過去データを基に、気になる騎手データを見ていきます。
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■一発なら池添謙一騎手
今年の安田記念に騎乗する騎手の中で、2000年以降騎乗経験があるのは全18騎手。各騎手のデータは次の通りです。

[2000年以降]安田記念の騎手別成績
表から一目瞭然ですが、着順と人気のバランスに優れ連対率も優秀な騎手が何人もいますね。また、過去の騎乗数が1鞍ないし2鞍の騎手も多いことから、今回は過去騎乗数が3回以上でかつ連対率が優秀な4騎手を中心に見ていきましょう。
まず取り上げるのが前日9番人気メイケイエール(牝5、栗東・武英智厩舎)に騎乗する池添謙一騎手です。メイケイエールはフレグモネーネのためヴィクトリアマイルを回避し、当週は強めの追い切りを行わないという異例の参戦過程ですが、この鞍上がなんとも不気味。
同騎手の成績を見ていくと、2005年のスイープトウショウ(10人気2着)、20年のグランアレグリア(3人気1着)、22年のソングライン(4人気1着)と牝馬で好結果を残せていて、【池添謙一騎手】×【牝馬】の組み合わせは【2.1.0.1】の勝率50.0%、連対率75.0%。またこの組み合わせは単勝回収率が505%にも達しますね。
気性の難しさから稀代の癖馬としても知られるメイケイエールですが、人気を大きく上回る走りをこの鞍上とともに見せてくれるのか注目です。
■軸はC.ルメール騎手で決まり
続いてC.ルメール騎手のデータを見ていきましょう。2018年のモズアスコット(9人気1着)、19年のアーモンドアイ(1人気3着)、20年のアーモンドアイ(1人気2着)、21年のグランアレグリア(1人気2着)、22年のシュネルマイスター(2人気2着)と5年連続で馬券圏内を確保中です。1番人気で勝ち切れていないものの安定感は抜群ですね。
注目ファクターは年齢で【C.ルメール騎手】×【5歳以下】の組み合わせは【1.3.1.0】の連対率80.0%、複勝率100%。やはり、春のGIでC.ルメール騎手に簡単に逆らうことはできません。
同騎手が今年の安田記念で跨るのが前日2番人気のシュネルマイスター(牡5、美浦・手塚貴久厩舎)。100%データに該当する以上『堅軸』と判断します。
■川田将雅騎手は頭で買いたい
さらに川田将雅騎手のデータを見ていきましょう。2015年のモーリス(1人気1着)、17年のサトノアラジン(7人気1着)、21年のダノンキングリー(8人気1着)と3回の勝利がある一方で2、3着はなしという極端な成績ですね。
注目ファクターは人気で、【川田将雅騎手】×【前走3番人気以内】×【当日8番人気以内】は【3.0.0.3】の勝率50.0%。前述の3頭が当てはまります。
なお、今年の安田記念で同騎手が騎乗予定なのが前日1番人気のソダシ(牝5、栗栗東・須貝尚介厩舎)。同馬は前走のヴィクトリアマイルでは3番人気でしたから、当日もそのまま人気を維持するようなら頭で狙ってみていいかもしれません。
■戸崎騎手×5歳以下の組み合わせは買い
さらにGI連勝がかかる前日5番人気ソングライン(牝5、美浦・林徹厩舎)に跨る戸崎圭太騎手のデータを見ていきます。2011年のリアルインパクト(9人気1着)、18年のアエロリット(5人気2着)、19年のアエロリット(3人気2着)と3度の連対がある同騎手ですが、6歳以上の馬に跨った際は【0.0.0.6】とノーチャンス。
一方5歳以下は【1.2.0.2】の連対率60.0%で、狙いはこのゾーンですね。さらに牝馬騎乗時は【0.2.0.0】で連対率100%です。アエロリットの2年連続の頑張りと言えばそれまでですが、ソングラインにとっては追い風となるデータです。軸扱いでいいでしょう。
最後に前日3番人気セリフォス(牡4、栗東・中内田充正厩舎)に騎乗予定なD.レーン騎手について見ていきましょう。昨年は8番人気のサリオスで3着に健闘しましたが、過去の騎乗数3鞍だけではサンプルが少なく判断できません。
そこで集計対象を東京芝1600mのGIに広げ見ていくと、先週時点で【2.1.1.8】の連対率25.0%です。その数値は悪くないものの、先に取り上げた4騎手と比べるとどうしても人気と着順のバランスが悪く、軸よりは押さえが妥当と判断します。
以上、安田記念の気になる騎手データでした。注目騎手はC.ルメール騎手、戸崎圭太騎手の2名です。
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著者プロフィール
伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部 秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。