イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(7月3~16日/グラスコート)の女子シングルス1回戦。 ウィンブルドン優勝歴5回で、第10シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)が、エリーゼ・メルテンス(ベルギー)を7-6(7) …

 イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(7月3~16日/グラスコート)の女子シングルス1回戦。

 ウィンブルドン優勝歴5回で、第10シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)が、エリーゼ・メルテンス(ベルギー)を7-6(7) 6-4で倒した。これはビーナスにとって、彼女が引き起こしたと警察が主張する交通事故で死亡した男性の遺族によって訴えられて以来、初のテニスの試合だった。

 先週、ビーナスは、交通事故の13日後に亡くなったフロリダの男性の遺族に訴えられた。訴訟は、ビーナスが6月9日に起こした交通事故が原因だとする、パームビーチガーデン警察の報告書が明かされた翌日に起きた。

「どれほどショックを受け、打ちひしがれる出来事か...この気持ちを表現する言葉はない。本当に言葉では表せない」とビーナスは言った。

 1番コートでビーナスは初戦に勝つため、雨による遅れの中、33分待たなければならなかった。雨が降り出す前に彼女は2つのマッチポイントを手にしていた。プレーは、第2セットでビーナスが5-3、40-40とリードしていたときに中断された。

 プレーが再開されると、メルテンスがサービスをキープして5-4としたが、ビーナスは次の自分のサービスをキープして勝利をつかんだ。

 昨年12月に自宅でナイフを持った強盗に襲われて負傷した、ウィンブルドン優勝歴2回のペトラ・クビトバ(チェコ)は、センターコートでヨハンナ・ラーション(スウェーデン)を6-3 6-4で下した。クビトバは第11シード。

 第2シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)、第17シードのマディソン・キーズ(アメリカ)も勝って2回戦に駒を進めた。全仏決勝で敗れたハレプはマリーナ・エラコビッチ(ニュージーランド)を6-4 6-1で、キーズは日本の日比野菜緒(LuLuLun)を6-4 6-2でそれぞれ退けた。

 右利きのキーズにとって、これは左手首に2度目の手術を受けて以来の試合となった。

「当然ながら完璧ではなかった」とキーズ。「やりたかった練習ができていなかったけれど、感じは悪くないわ。もう痛みはない。私が重視しているのはそのことだけよ」

 第4シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)と第8シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)も2回戦に進んだ。スビトリーナはアシュリー・バーティ(オーストラリア)を7-5 7-6(8) で、チブルコバはアンドレア・ペトコビッチ(ドイツ)を6-3 3-6 9-7で破った。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「ウィンブルドン」1回戦でエリーゼ・メルテンス(ベルギー)を破ったビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)(写真◎Getty Images)

Photo: LONDON, UNITED KINGDOM - JULY 03: Venus Williams of USA in action against Elise Mertens (not seen) of Belgium on day one of the 2017 Wimbledon Championships at the All England Lawn and Croquet Club in London, England, United Kingdom on July 03, 2017. (Photo by Lindsey Parnaby/Anadolu Agency/Getty Images)