アンディ・マレー(イギリス)によるテニス界のドーピングに関しての最近のいくつかのコメントには反論がなされたりしているが、相変わらず彼はドービングに関して批判的なままだ。 世界2位のマレーは新聞社のインタビューに対して何人の選手たちはドー…
アンディ・マレー(イギリス)によるテニス界のドーピングに関しての最近のいくつかのコメントには反論がなされたりしているが、相変わらず彼はドービングに関して批判的なままだ。
世界2位のマレーは新聞社のインタビューに対して何人の選手たちはドーピングをしているのではないかとコメントして、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のコーチを務めているボリス・ベッカーには「イカレてる」と批判された。
マレーは金曜日にベッカーの批判に対して答えて険悪な雰囲気ではないとしたが、彼はテニス界の健全性を維持するためなら今後も話をすることをためらったりするつもりはないと話した。
「スポーツ界が長年にわたってやってきたいろいろなちょっとしたことが積み重なって、こうした疑念を生むようになったのだと思う」とマレーはAP通信の取材に対して答えている。マレーは最近、新しいチャリティを計画している。
「テニス選手としての僕たちはもちろん、いろんなアスリートたちはできる限りクリーンでいるようにしないといけないと思うし、それが僕たちの仕事でもあると思う。今まで完璧なスポーツというものはなかったかもしれないが、アスリートとしてそれと戦っていきたいし、戦い続けないといけないと思う」とマレーは話している。 マレーは9月21日に地元のグラスゴーで"Andy Murray Live "というイベントを予定している。これは地元の少年少女たちの将来のためのチャリティ・イベントで、UNICEFのアンバサダーとしての活動でもある。
「たくさんのテニス選手たちが、できるだけ社会に還元しようとしている」とマレーは言う。「僕にとってはこのイベントがそのスタート地点になるといいと思っている」。
SSE・ハイドログラスゴー・アリーナで開催されるこのイベントでのマレーはガエル・モンフィス(フランス)とシングルスを戦う。また、ダブルス世界トップの兄のジェイミー・マレー(イギリス)とコンビを組み、モンフィスと引退したティム・ヘンマン(イギリス)のペアと対戦する予定になっている。ヘンマンはかつてウィンブルドンで4度ベスト4に進出した実績がある。
全部で1万人入る会場のおよそ半数の席の入場料は25ポンド(およそ36ドル=4024円)。普段はトップクラスのテニスを見られる機会がないスコットランドの観客たちのための料金設定だという。
「ときに物が高すぎるということが、イギリスのテニス界が常に批判されていることの一つだと思うんだ」とマレーはウィンブルドンのときに話していたことがある。彼は2013年大会で優勝した。
「たくさんのテニスのメジャー・イベントがある。夏のクイーンズとかウィンブルドンとかね。でも、選手たちのプレーを見たいと思ってもチケットが高すぎたり、入手が難しかったりしている。このイベントではもう少しだけ簡単に、そして買いやすい値段にして、多くの家族と子どもたちにテニスを見る機会になればいいと思っているんだ」とマレーは話している。
マレーにとっては忙しい年になっている。長女のソフィアちゃんが2月に誕生したこともあり、彼は家族と家で過ごせるようにスケジュールを調整している。さらにこのあとには2度目のウィンブルドン制覇やリオデジャネイロ五輪でのタイトルのディフェンドなどがあるが、まずは全仏オープンの初タイトルを目指す。
「調子はいい。モンテカルロでもいいプレーができていた」とマレーは話している。モンテカルロでは準決勝でラファエル・ナダル(スペイン)に敗れている。「自分のキャリアの中でも、この12~18ヵ月はクレーで一番うまくプレーできていると思う。もっと向上させていかないといけないのは明らかだけどね。モンテカルロではいいスタートが切れたと思っているよ」。
「全仏オープンの前には2つの大会に出る。そこでいいプレーをしたいと思う。自分はいいポジションにつけていると信じてるんだ。今は健康状態もいいし、気持ちもフレッシュだ。これから先が楽しみだよ」。
マレーは寒いロンドンから、スペインのマヨルカ島に渡ってこのあとの厳しいシリーズに備えて準備している。今のイギリスを騒がせているEUからの脱退の投票には関心がないという。
「僕とっては本当に何も思うところはないね」とマレー。「今年はまだたくさんしないといけないことがある。僕はまだ父親になってばかりで、それが僕にとっては今年の最優先の課題だったからね。政治の話よりも何よりも、まずそれが第一だったんだ」。(C)AP