世界卓球2023南アフリカ<5月20~28日/ダーバン> 26日、女子シングルス準々決勝で早田ひな(日本生命/世界ランク10位)が王芸迪(中国/同3位)をゲームカウント4-3で撃破し、銅メダル以上を確定させた。2年前の世界卓球で敗れるなど、…

世界卓球2023南アフリカ<5月20~28日/ダーバン> 

26日、女子シングルス準々決勝で早田ひな(日本生命/世界ランク10位)が王芸迪(中国/同3位)をゲームカウント4-3で撃破し、銅メダル以上を確定させた。

2年前の世界卓球で敗れるなど、王芸迪に0勝2敗の早田。すでにほかの日本勢は敗退し、中国を破ってのシングルスメダル獲得は、全日本3冠女王に託された。

出足の早田はレシーブに苦慮し、打っても王のカウンターが飛んでくる。第1ゲームは4-11で先制されるが、次はサーブレシーブでエースを連発。つなぎのボールも効果的で11-3ですぐさまゲームを取り返す。

王芸迪 PHOTO:Itaru Chiba

第3ゲーム、早田はラリーでも躍動し6-2とリード。早い打点から豪打を放つ王に逆転されるが、早田はストレート攻撃で再逆転し、11-9でここも取る。

だが4ゲーム目は王に足を使ってフォアを放たれて6-11で失う。王はバック側を攻めてくるが、早田はバックハンドでも負けずに対抗。

第5ゲームはミドルを突き刺して11-9で奪取し、6ゲーム目も早田はバックカウンターで王の豪打を何度もはね返しリードするが、徐々に防戦に追われて8-11で落とす。

早田ひな PHOTO:Itaru Chiba

最終第7ゲーム、バック狙いの王に対して早田は回り込みフォアを使わず、バック主体でのミドル狙いに徹する。

ロングサーブからの展開でも優位を作り、8-5までリード。だが、ここで正確にボールを台に入れて着実に迫った王が8-10と逆転。

だが早田も10-10に追いつき、ここから王にマッチポイントを繰り返し取られても一点一点粘り続ける。

そして20-19で早田がマッチポイントを取り、バックハンドを突き刺し、21-19で死闘を制して殊勲のメダルを獲得した。

シングルスのメダルは平野美宇(木下グループ)以来6年ぶり。

さらに中国選手を破っての世界卓球シングルスメダルは、男子を含めても1979年大会の日本最後の世界王者・小野誠司以来、44年ぶりの快挙だ。

なお早田の準決勝の相手は、世界ランク1位の孫穎莎(中国)となった。

<世界卓球2023南アフリカ 女子シングルス準々決勝>
早田ひな 4-3 王芸迪(中国)
4-11/11-3/11-9/6-11/11-9/8-11/21-19

早田ひな PHOTO:Itaru Chiba

【勝ち上がり】

■4回戦
早田ひな 4-0 ソ・ヒョウォン(韓国)
11-5/11-9/11-6/11-8

■3回戦
早田ひな 4-0 長﨑美柚
11-3/11-6/11-8/11-3

■2回戦
早田ひな 4-0 ピッコリン(イタリア)
11-7/11-4/11-2/11-8

■1回戦
早田ひな 4-0 ジャリ(アメリカ)
11-6/11-7/11-8/14-12