DeNA関根はリーグ3位の打率.364三浦監督「確実性が数段上がっている」■DeNA 6ー3 巨人(23日・東京ドーム)…
DeNA関根はリーグ3位の打率.364…三浦監督「確実性が数段上がっている」
■DeNA 6ー3 巨人(23日・東京ドーム)
プロ10年目の大躍進だ。DeNAの関根大気外野手は23日の巨人戦(東京ドーム)に「2番・右翼」で出場し、3回に右中間を破る2点三塁打を放って3打数1安打2打点。昨年まで故障が多くレギュラーの座をつかみ切れずにいたが、今季は全39試合に出場し、うち36試合がスタメン。打率はリーグ3位の.364(132打数48安打)をマークしている。
DeNAは初回、宮崎敏郎内野手の内野ゴロで先制。3回には1死一、三塁で関根が巨人・赤星優志投手の真ん中低めシュートをとらえ、右中間へ2点三塁打を放った。この一打で試合の流れを引き寄せ、結局6-3で勝利。1分けを挟み4連勝を飾った。
関根はもともと走攻守がそろい、スタメンから代打、代走、守備固めまで何でもこなせる選手だった。ただ、故障が多くレギュラーには定着できないでいた。昨年は自己最多の104試合に出場したが、打率は.254(201打数51安打)。今季は三浦大輔監督が「確実性が数段上がっている」と称賛する通り、見違えるような打棒を振るっている。
石井琢朗チーフ打撃コーチは「(評価は)シーズンが全て終わってからです。もちろん、よくやってくれていると思いますし、このままやってくれればいいのですが、まだ年間通してやったことのない選手ですから」と手綱を締めるが、開幕から約2か月経過してこの高打率をキープしているのは、ただ事ではない。石井コーチも「去年くらいから自分の役割がしっかり確立されてきた。それが今年の数字に表れているのではないかとは思います」とうなずく。
メキシコで所属したチームのパフォーマンスを塁上で披露する
関根自身、今季の活躍ぶりには「幸せだなと思います」と感慨深げ。そして「僕の場合はやはり、毎日を怪我なく過ごすこと。今年はトレーナーさんにめちゃくちゃ助けてもらって、自分の方から積極的に治療やマッサージをしてもらうようにしています」と明かす。
高打率については「毎年いろいろなことにトライし、試行錯誤してきたことが、今年の数字として残ってくれているのだと思います」と積み重ねを強調。「心掛けていることは“ポジティブ”。毎日いかに視点を変え、気持ちを切り替えるかも技術のうちだと思っています」と言う。
おそらく躍進の礎となっているのが、3度にわたる中南米ウィンター・リーグでの武者修行だ。2018年オフにドミニカ共和国に渡り、2019年オフと昨年オフにはメキシコ・リーグの「ヤキス・デ・オブレゴン」の一員としてプレー。出場機会以上の貴重な経験を積んだ。
今季はヒットの際にヘルメットの上で手のひらを広げるポーズがお決まりとなっているが、これはヤキスの選手たち共通のパフォーマンス。「メキシコではいろいろ学べて、素晴らしい時間を過ごせました。あのポーズは、SNSなどを通じてメキシコの人たちに見てもらって、僕がヤキスの一員として頑張っていることが伝わればと思ってやっています」と語る。
「今は試合に出していただいて、ちょっと数字も出ていますが、全然レギュラーとかではないと思っています」と気を緩めるところは微塵もない。6月28日に28歳となるが、1シーズンを好成績で乗り切った時、押しも押されもせぬチームの主力選手として生まれ変わるのだろう。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)