世界最高峰のアクションスポーツの国際競技会「X Games」を千葉市で再び開催。2023年5月12日(金)、13日(土)、14日(日)の3日間にわたって人気アクションスポーツ競技を「ZOZO マリンスタジアム」で繰り広げた。今大会ではスケートボード、BMX、Moto X の 3 競技から全 11 種目を実施。1日目は約1万人、2日目は雨天のため中止、3日目は約2万人、合計のべ約3万人を動員した。

競技の合間には国内外を問わず注目を集めるラッパーJP THE WAVY の音楽ライブ、NY在住の現代アーティスト山口歴によるライブペインティングが披露されるなど、音楽やアートまでストリートカルチャーの魅力を凝縮した大会となった。

今大会を振り返る3日間のハイライト映像公開


千葉フードエリア ©Jason Halayko / X Games

スタジアムの外周では入場無料のフェスティバルエリアを設け、スケートボードや BMX、キックボードを体験できる「千葉市体験ブース」、千葉の美味しい食べ物を提供する「千葉フードエリア」などが賑わいを見せた。フードエリアでは割りばしと串の回収・資源化や太陽光発電パネルによる夜間照明の電力供給など環境にも配慮した取り組みが行われた。


男子スケートボードストリートにナイジャ・ヒューストンが出場 ©Jason Halayko / X Games

「X Games」の出場は招待制となっており、アスリートの技術だけではなくライフスタイルまで含めて、選ばれし者だけが出場できる大会だ。日本からは小野寺吟雲(男子スケートボードストリート)、白井空良(男子スケートボードストリート)、西村碧莉(女子スケートボードストリート)、西矢椛(女子スケートボードストリート)など。

海外からはライッサ・レアウ(女子スケートボードストリート)、リアム・ぺース(男子スケートボードパーク)、ルビー ・リリー(女子スケートボードパーク)、ジャスティン・ドーウェル(BMX パーク)、ローガン・マーティン(BMX パーク)、ほか、スケートボード界の”絶対王者”であるナイジャ・ヒューストンが「男子スケートボードストリート」に出場するため大会直前で来日を表明。またスケートボード界のレジェンドであるトニー・ホークも出場するなど、世界で活躍するトップクラスの選手が総勢 105 名出場した。

世界最高峰という名にふさわしい、アクションスポーツファンには見逃せない豪華ラインナップであった。なお、総勢105名のうちティーンエイジャーは34名。全選手のうち10代の割合が 32.4%というのは X Games 史上新記録となった。


女子スケートボードパークで自身初の金メダルとなった開心那 © Brett Wilhelm / X Games

今大会は天候不良のため2日目は中止を余儀なくされるなど、波瀾万丈な一幕もありながらも競技スケジュールを調整し、全競技種目を実施。「男子スケートボードストリート」では初出場の小野寺吟雲が同種目で史上最年少優勝。「女子スケートボードパーク」では開心那が X Games 初の金メダルを獲得するなど、新たな歴史を作り上げた。


右から神谷市長、中島市議、ブラッド・フローリアン © Jason Halayko / X Games

大会前日には大会組織委員会の会長を務める神谷俊一千葉市長、後援会会長の中島賢治千葉市議、X Games のブラッド・フローリアンが記者会見に登壇。

神谷市長は千葉市で世界的な国際大会を開催することの意義、さらなる競技普及や人気拡大へ向けて「ストリートカルチャーの熱気は増している。新たなファンの獲得につながると思う」「皆さんにスポーツの新しい潮流を感じてほしい」と意欲的なコメントを述べた。

また今大会では地元の保育・幼稚園児・小学生約 1200名招待、市民 3,000人無料招待、クラウドファンディングを活用した里親家族の観戦招待、大会翌日にアスリートによる地元の学校訪問など、地域の方々にも喜ばれる取り組みを複数実施。アクションスポーツは競技としてだけではなく、文化振興、地域貢献においても大きな意味を持ち、シーンのさらなる盛り上がりが期待されている。

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