アストロズの青木宣親外野手が6月30日(日本時間7月1日)の本拠地ヤンキース戦でまさかの初登板を果たした。9回に登板し、1イニングを1安打2四球3失点。防御率は27.00となったが、今季27本塁打でMVP候補筆頭に推される若きスーパースター…

アストロズの青木宣親外野手が6月30日(日本時間7月1日)の本拠地ヤンキース戦でまさかの初登板を果たした。9回に登板し、1イニングを1安打2四球3失点。防御率は27.00となったが、今季27本塁打でMVP候補筆頭に推される若きスーパースター、アーロン・ジャッジを中飛に仕留めたことが地元ファンの間でも話題となっている。

■青木メジャー初登板でMVP候補の若きスター・ジャッジを中飛に仕留める

 アストロズの青木宣親外野手が6月30日(日本時間7月1日)の本拠地ヤンキース戦でまさかの初登板を果たした。9回に登板し、1イニングを1安打2四球3失点。防御率は27.00となったが、今季27本塁打でMVP候補筆頭に推される若きスーパースター、アーロン・ジャッジを中飛に仕留めたことが地元ファンの間でも話題となっている。

 4-10と6点ビハインドで迎えた9回、それまで5投手をつぎ込んでいたアストロズは奇策に出た。この日ベンチスタートとなった青木をマウンドに送り込んだ。

 青木は先頭のトレイエス、ウェードと連続四球を与えるとカーターのタイムリー二塁打で失点。直後、ガードナーを何とか右飛に打ち取ったが、犠牲フライとなり、さらに1点を失った。その後、エルズベリーを遊ゴロに打ち取る間に三塁走者が生還したが、ハイライトは2死走者なしの場面でやってきた。

 青木が対峙したのは今季打率.326(リーグ2位)、27本塁打、62打点(ともに同1位)と3冠王を視野に入れるメジャー2年目のジャッジ。初球の78マイル(約126キロ)の速球に、ジャッジはまさかの空振り。そして3球目、78マイルの速球で中飛に打ち取った。この瞬間、本拠地は大歓声が沸き起こり、青木も安どの表情を浮かべた。

■「ジャッジを仕留めたって?」「これは単なる野手じゃない」

 試合後、青木は地元メディアの取材でジャッジを抑えたことを問われ、「(身長201センチと)大きいのは分かってるけどさらに大きく見えた。たぶん2メーター50センチくらいに見えたのかな」と振り返った。この若きスター斬りはビッグニュースとなり、ツイッター上は一気に盛り上がった。その一部を以下に紹介したい。

「ノリ・アオキが2017年のサイ・ヤング賞へ」
「これは単なる野手じゃない。ノリ・アオキだ」
「ノリ・アオキはサイ・ヤング賞候補ということでいいよね」
「ノリ・アオキがアーロン・ジャッジを仕留めたって?」
「アーロン・ジャッジにノリ・アオキが投げると考えるだけで、私の心は喜びで満たされる」
「ノリ・アオキがアーロン・ジャッジをフライでアウトに。人生どうなっているの? 笑える」
「ノリ・アオキがアーロン・ジャッジを仕留める。ジャッジを抑える秘密があった。彼に野手をぶつけることだ」
「ノリ・アオキのチェンジアップはカットボールよりも速い。信じられん」
「今季最後にアーロン・ジャッジが3冠王を獲得した時に、みんなには覚えていてほしい。ノリ・アオキが彼を仕留めたことを」
「ノリ・アオキがジャッジをアウトにした時、私はスタジアムにいたんだ」

 このように称賛と喜びの声が溢れる一方、「ノリ・アオキがジャッジを仕留める。アーロン、君が引退してしまうのではないかと、私は心配だ」、「アーロン・ジャッジのノリ・アオキとの生涯対戦成績 1打数0安打」と若きスラッガーの精神的ショックを“心配”する声も上がっていた。

 メジャー初登板は1回6打者に対して20球を投じ、1安打2四球3失点。「Nori Aoki」はジャッジ斬りで一時ツイッターのトレンドワードでも上位に浮上しており、大きな話題となった。(Full-Count編集部)