■「シュートには自信」相良のミドルで仙台が先制 ベガルタ仙台が、今シーズン初の連勝を飾った。 5月17日に行なわれたJ…
■「シュートには自信」相良のミドルで仙台が先制
ベガルタ仙台が、今シーズン初の連勝を飾った。
5月17日に行なわれたJ2リーグ第16節は、アウェイでのロアッソ熊本戦だった。仙台は5勝5分5敗の勝点20で12位、熊本は5勝6分4敗の勝点21で11位だ。中位から抜け出して上位へ食い込んでいくためには、どちらにとっても負けられない一戦である。
中3日でアウェイへ乗り込んだ仙台は、前節と同じ11人がスタメンに並んだ。モンテディオ山形とのみちのくダービーで劇的な勝利を収めた勢いを持ち込む、との伊藤彰監督の意図がうかがえる。
前半はスコアが動かなかった。両チームともに4本ずつシュートを浴びせ、際どいシーンもあったが、ゴールネットを揺らすにはいたらない。0対0での折り返しは、試合内容を反映したものだっただろう。
スコアが動いたのは後半開始直後だった。仙台がゴールをこじ開ける。
47分、MF相良竜之介が中盤からドリブルで持ち出し、そのまま右足を強振する。弾道鋭い25メートル強のミドルシュートが、ゴール左スミに突き刺さった。
■仙台が今シーズン初の連勝
シーズン3ゴール目となった相良にとっては、狙いどおりの先制弾である。ハーフタイムに伊藤監督から「もっと内でプレーしていい」との指示を受けており、そのとおりにタッチライン際ではなくフィールド中央でパスを受け、見事に決め切ったのだ。「シュートも力が乗ってくれて、いいところに飛んでくれて、すごく嬉しいです」と自画自賛した。
シーズン初ゴールとなった12節の大分戦では、ペナルティエリア外から豪快なミドルシュートを突き刺している。「シュートには自信があります」という言葉どおり、迷いのない一撃がこの日もチームに勝利を呼び込んだ。パンチ力のある彼のシュートは、仙台の大きな武器となっている。
相良のゴールを守り切った仙台は、1対0のまま試合を終わらせることができた。待ち望んだ連勝となり、6勝5分5敗と白星を先行させた。順位こそ11位だが、プレーオフ出場圏の6位とは勝点3差まで迫ってきた。開幕からもやのかかっていた視界が、ようやく開けてきた。
試合後の伊藤監督は、「こういう苦しい試合を、ゼロで抑えられたのはすごく重要」と、4試合ぶり5度目のクリーンシートを評価した。そのうえで、2点目、3点目を奪っていく必要性にも触れた。
次節は大宮アルディージャが相手だ。2試合連続のアウェイゲームとなるが、最下位に沈む相手から勝点3を奪い、さらに連勝を伸ばしていきたいところだ。