イギリス・イーストボーンで開催されている「AEGON国際」(ATP250/6月26日~7月1日/賞金総額63万5660ユーロ/グラスコート)のシングルス準決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がダニール・メドべデフ(ロシア)…

 イギリス・イーストボーンで開催されている「AEGON国際」(ATP250/6月26日~7月1日/賞金総額63万5660ユーロ/グラスコート)のシングルス準決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がダニール・メドべデフ(ロシア)を6-4 6-4で下し、今シーズン3度目の決勝に進出した。試合時間は1時間22分。

 

 ジョコビッチは、第1セットで21歳のメドべデフにブレーク・ポイントを何度か握られるも、それらをしのいで6-4でセットを奪った。第2セットも要所でメドべデフからエラーを誘い、3度目のマッチポイントを奪って試合を決めた。

 現在世界ランク4位のジョコビッチは、今大会これまでの3試合で1セットも落としていない。今シーズン不調の続くジョコビッチは復活をかけ、決勝で第2シードのガエル・モンフィス(フランス)と対戦する。

 試合の終盤には、カモメの甲高い鳴き声がコート上に響き、ジョコビッチは空を見上げ「聞こえているよ」と語りかけ、観客の笑いを誘うシーンが見られた。

「僕は実際、カモメが好きなんだ」とジョコビッチは試合後にコメントした。

 昨年の全仏オープンでタイトルを獲得し、生涯グランドスラム(キャリアを通じて4つのグランドスラムのすべてを制すること)を達成したジョコビッチは、今シーズン1月にドーハ(ATP250//ハードコート)でタイトルを獲得したが、それ以降、決勝に進出したのは5月に行われたローマ(ATP1000/クレーコート)のみにとどまっていた。このときは、決勝でアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)にストレートで敗れている。

 もう1つの準決勝では、モンフィスが第7シードのリシャール・ガスケ(フランス)に6-2 6-7(7) 7-6(4)の接戦で退け、決勝に駒を進めた。モンフィスは第2セットで3本のマッチポイントをものにすることができず、このセットを落としての勝利だった。この結果でモンフィスは、ガスケとの対戦成績を9勝7敗とした。試合時間は2時間31分。

 モンフィスは、第2セットでサービスを打ったあとに足を滑らせて左膝を捻り、治療を受けるアクシデントに見舞われた。

「膝を少し捻ったり、マッチポイントを奪えずに第2セットを落としたりと、精神的にタフな試合だった。今も少し膝に痛みはあるけど、明日にはよくなると思うよ」とモンフィスはコメントした。

 モンフィスは、第2セットをタイブレークで落としたあと、途中棄権するかのように見られたが、治療後に試合は続行された。

 これまでジョコビッチはモンフィスに13勝0敗とすべての試合に勝利しているが、グラスコートでは今回が初対戦となる。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「AEGON国際」(イギリス・イーストボーン)の準決勝で21歳のダニール・メドベデフを破り、今季3度目の決勝進出を決めたノバク・ジョコビッチ

Photo: EASTBOURNE, ENGLAND - JUNE 30: Novak Djokovic of Serbia celebrates winning his mens semi final match against Daniel Medvedev of Russia on day 6 of the Aegon International Eastbourne on June 30, 2017 in Eastbourne, England. (Photo by Charlie Crowhurst/Getty Images for LTA)