5月12日、Jリーグ30周年を記念する試合が行われる。スペシャルマッチのカードは41回目を迎える、伝統の多摩川クラシコ…

 5月12日、Jリーグ30周年を記念する試合が行われる。スペシャルマッチのカードは41回目を迎える、伝統の多摩川クラシコ。FC東京が国立競技場をホームスタジアムとして、川崎フロンターレを迎えるのだ。

「30周年記念」、「国立競技場」、「アニメ『名探偵コナン』とのコラボ」など、いくつも要素を抱えるこの試合に、鬼木達監督も燃える。「常に一戦必勝で戦っているので、これに勝ったから勝点が6とか9になるとわけではないですけど」と平静を保ちつつも、「気持ちは入る」。

 今季、等々力競技場でのルヴァンカップ清水エスパルス戦を前に、選手には「この試合がターニングポイントになる」と言って、奮起を促した。その清水戦に勝利すると、ここまで公式戦5試合で無敗。しかも現在、リーグ戦で3連勝中だ。指揮官はこのFC東京戦も同じように捉え、「(シーズンの中で)流れが変わるゲームっていうのが、やっぱりいくつかある。そういうゲームの一つ」と話す。 

 その無敗の間、常に先発としてピッチに立ち続けていたDF高井幸大がU-20日本代表の活動のためにこの試合を欠場するが、「他にも選手はいる」ときっぱり。むしろ、負傷していた選手が「徐々に帰ってきて、競争があるのがいい」と、笑顔を見せた。

 この試合は、大きな注目を浴びる。国立競技場には大勢の観客も駆け付けることが分かっている。川崎フロンターレのサッカーを見せつける絶好のチャンスと言えるが、「勝ちにこだわるところはずっと変わらない」としたうえで、「自分たちのサッカーをすることが、勝ちにつながる」。最近の試合での「力を全員がしっかり出すことで、新しい勝ち方をしている」ことを評価しつつも、「もっともっとというのはある」とさらなる得点の上積みを求め、「ビッグマッチで出せればいい」と意気込む。

■「やっぱりJリーグの人気を考えていかなきゃいけない」

 さらなる得点を求めるということで言えば、前節のサガン鳥栖戦で1点を奪ったあと、「勝ちたいっていう思いで、2点目を取りに行くパワーがまだまだ足りなかった」と振り返る。「自分が“アンパイ”になれば、選手はもちろん“アンパイ”になってしまう」からこそ、速攻と遅攻の両方のバランスを見ながら得点を狙う構えだ。

「僕の中では勝手に、“コントロール”ってゆっくりってイメージになってしまう。でも、たたみかけることや、“もう行け、行け!”っていうのも一つのゲームのコントロール」

 川崎は5月9日の練習からファンサービスを再開。3年ぶりに選手と触れ合えるとあって、大勢のファン・サポーターが駆け付けたが、それを見ながら、「やっぱりJリーグの人気を考えていかなきゃいけないし、ずっとそうやって、やってきたつもりでいる。結果はもちろん求めていきますけど、内容とか(アグレッシブな)姿勢はすごく大事にしたい」と話す。

 30周年のビッグマッチにふさわしいゲームを、川崎フロンターレの名のもとに披露する。

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