2017年4月に発売された復活号が完売、先日発売された第2号目も好調を維持し、今注目を集めている新生SURFIN’LIFE(サーフィンライフ)を引っ張る編集長小山内隆氏にインタビュー。—新生「サーフィンライフ」創刊について。小山内:デジタル…

2017年4月に発売された復活号が完売、先日発売された第2号目も好調を維持し、今注目を集めている新生SURFIN’LIFE(サーフィンライフ)を引っ張る編集長小山内隆氏にインタビュー。

—新生「サーフィンライフ」創刊について。

小山内:デジタルの時代に紙をやる意義は考えました。
僕がマリン企画に入った1995年は紙だけだったので、ビジネスとして紙だけを考えれば良かったんです。
今何かを伝えるということは、デジタルメディアに圧倒的優位性があるので、どうすれば紙で勝負できるか考えました。
考え方は、サーフィンをテーマとする雑誌作り。では、今の時代に結果を出している雑誌はどのような作り方をしているのか。男性誌だけでなく女性誌も手にとって、特集の作り方やコピーワークなど、参考にして制作にいどみました。

—休刊前の「サーフィンライフ」と変わったポイント。

小山内:内容だけでハンク、紙や版型を含め、だいぶ変えたと思います。理由は、雑誌としてのクオリティをあげたかったからです。
編集企画力、文章力、もちろん写真もそう。そうすれば手にしてくれる人は増えると思ったためです。
加えて、サーフィンライフを読者層と改めて向き合いました。これまでどこで売れてきたのか。改めてデータを見ると、その答えは都市圏の書店でした。つまり読者の多くはビジターサーファー。会社員サーファーであり、週末サーファーです。ならば、彼らのニーズに応える内容にしたいと思いました。

—家族がいるサーファーにも合いそうですね。

小山内:そうですね今僕が45歳で、周りみると子持ちも多いですし、青春時代にサーフィンブームを経験してる人が多いです。
そういう人たちが今どのような生活をしているか考えると、奥さんに怒られながら週末に「ごめん、午前中だけ」という人とか「給料下がってるけど一年に一本ボード買いたいんだよね」という人が結構リアルにいるんです。
そういう人たちを応援する雑誌でありたいです。

—新生「サーフィンライフ」を生み出すのに苦労したことを教えてください。

小山内:苦労したのは人手不足です(笑)。リニューアルに伴いスタッフを大幅に変えることになりました。
ただ制作スタートまで時間がなく、十分な告知もできなかったことから、結果として人手不足。特に制作に携わってくれる編集、ライターはいつでも募集しています。

—どのような読者へ読んでもらいたいですか?

小山内:サーフィン未経験者でも楽しめる雑誌にしたいですね。プロサーファーを知らなくても楽しめるサーフィンですが、弊誌を通して、サーフィンがいっそう楽しめるようになりつつ、知識も増えていく。サーファーへなっていく間口の雑誌でありたいです。

—そのような読者へ伝える上で大切にしていきたいポイント。

小山内:実務的であることだと思います。次はどんなサーフボードを買おうかな、といったことも楽しいわけじゃないですか。そのような気持ちに寄り添える雑誌にしたいと思っています。

—今後やりたい企画を教えてください。

小山内:海に関わりのない人の話を聞きたいと思い、先日登山家の三浦雄一郎さんにインタビューをしたのですが、海を色んな視点で知ることができる内容もいいと思いました。
あとはサーフタウンガイドです。行政やローカルサーファーと一緒にその土地のカルチャー含め紹介していく連載などです。
読んだ人が行って楽しめるエリアを紹介したいですね。8月頃はキャンプ特集をやりたいですね。
ビーチアクセスできるキャンプグラウンドも増えており、キャンプアイテムも増えているので、ファミリー、友達、一人など色んなスタイルでサーフィンとキャンプみたいな提案できると考えています。

—読者へメッセージ。

小山内:一緒に作る人を募集しています(笑)。
歴史ある雑誌で復活号を創刊した際、待ち望んでくれる人が沢山いたのが、ありがたかったですし、より楽しんで頂けるように実直に作っていきますので宜しくお願いします。
この雑誌がきっかけでサーフィンを続けてくれる人が増えればいいと思います。