男子プロテニス協会のATP公式サイトは10日、元世界ランク19位のチョン・ヒョン(韓国)のインタビューを掲載。約2年8ヵ月ぶりとなったシングルス復帰戦の手応えや負傷の状況、そして今後のツアーについて語った。>>西岡、ジョコビッチらBNLイ…

男子プロテニス協会のATP公式サイトは10日、元世界ランク19位のチョン・ヒョン(韓国)のインタビューを掲載。約2年8ヵ月ぶりとなったシングルス復帰戦の手応えや負傷の状況、そして今後のツアーについて語った。
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26歳のチョンは2017年の11月に開催された第1回の21歳以下最終戦 ネクスト・ジェネレーションATPファイナルズ(イタリア/ミラン、室内ハード)でA・ルブレフD・シャポバロフ(カナダ)D・メドベージェフを下し初代王者に。翌2018年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)でA・ズベレフ(ドイツ)N・ジョコビッチ(セルビア)らを破る快進撃を見せベスト4進出を果たすなど、アジアトップレベルの選手として4月には自己最高の世界ランク19位をマークした。
しかし、同時にけがに悩まされる日々も送っており、腰の負傷などでツアーを離脱。2019年にはチャレンジャー大会などで好成績を残し、8月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)では予選3試合を勝ち抜き本戦入り。3回戦に進出するなど爪痕を残したが、コロナ禍に入った2020年、9月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)の予選に出場したのを最後に長期の離脱。約2年にわたり休養した。
復活したのは2022年9月のユジン韓国オープン(韓国/ソウル、ハード、ATP250)。ダブルスでクォン・スンウ(韓国)とペアを組み2試合に勝利した。
シングルスに関しては今年4月のソウル・チャレンジャー(韓国/ソウル、ハード、ATPチャレンジャー)でワイルドカード(主催者推薦)で出場。1回戦でJ・トンプソン(オーストラリア)に2-6, 4-6で屈したものの、シングルスで念願の実戦復帰となった。
今週はヘッド・釜山・オープン(韓国/釜山、ハード、ATPチャレンジャー)に出場し、内山靖崇に3-6, 7-6 (7-3), 2-6のフルセットで敗れたが、第2セットはタイブレークに接戦をものにするなど復活の兆しを見せている。
同試合後にATPのインタビューに応じたチョンは「勝てなかったのはやはり残念だよ。2時間以上プレーしたから、今日のプレーには満足している。僕としては、けがや痛みもなく試合を終えられたことを評価したいんだ。1ポイント1ポイントに全力を尽くしたこともね」とコメントした。
「コートを広く使えばもっと良かったけど、硬くなりすぎて相手に強く引きずられてしまった。今日の試合で最も注目すべきは、2時間以上の実戦をこなしたこと。その時間練習したことはあっても、2時間以上の実戦をしたことはなかったんだ」
またチョンはサービスのモーションの変化についても語った。サービスを放つ際、チョンは腰を反らせることなく、ほぼ直立のままサービスを打っている。
「これは最もけがをしにくく、不快感を与えないサーブの動きなんだ。今のところ、パワフルなサーブを打つことよりも、けがをしないことの方が重要だから」
最後にチョンは今後のツアー復帰に言及。負傷などにより長期離脱した選手の救済措置であるプロテクトランキングを使い、欧米の大会に参加していくことを明かした。
「今のところ、国内でプレーできる試合はないんだ。チームと僕は、海外の大会スケジュールとプロテクトランキングを確認し、できるだけ多くのATPツアーに出場できるようにする。再び海外ツアーへ挑戦することは間違いないよ」
「ソウルと釜山で試合ができたことに感謝したい。このような素晴らしい機会を与えてくれたファンのみんな、そして大会組織の皆さんに本当に感謝したい。ファンに僕が提供できる最高のパフォーマンスを見せられるようベストを尽くすよ」

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