デビュー戦で本塁打を放ったミエセスの今後に期待だ(C)Getty Images 現在2・5ゲーム差で首位のDeNAを追う…

 

デビュー戦で本塁打を放ったミエセスの今後に期待だ(C)Getty Images

 

 現在2・5ゲーム差で首位のDeNAを追う阪神村上頌樹大竹耕太郎、石井大智、岩崎優など、先発陣もリリーフ陣も充実しており、首位浮上のためには打線の奮起が求められる。とりわけ、チームのホームラン数は15本とリーグ5位。佐藤輝明は4本、大山悠輔は3本と少々物足りなく、ノイジーも2本と期待に応えているとは言い難い。

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 ホームランが少ない状況ではあるが、5日の広島戦に6番ライトでスタメン出場したミエセスが、初出場で初ホームラン放つ、という鮮烈なデビューを飾った。この試合では4打席中2三振と粗さは目立ったが、それでも待望の長打が狙える選手の登場に、多くのファンが期待を寄せている。

 とはいえ、後々失速する助っ人は少なくない。阪神でいえば2022年のシーズン途中に加入したロドリゲスは、デビュー戦となった7月22日のDeNA戦こそ代打で出場してタイムリーヒットを放つなど、大きなインパクトを残したが、その後は思うような活躍ができずにシーズン終了後に退団した。

 ミエセスは日本の野球に順応、活躍できるのか、野球解説者の意見はどうなのだろう。阪神で投手コーチを務めた中西清起氏は自身のYouTubeチャンネルに8日にアップした動画で、「まだまだ27歳で、助っ人というよりも外国人の育成選手として獲った選手だと思う。伸びしろが非常にある」と判断。続けて、「野球そのものの経験値が少ない選手なので、これから日本で活躍、そしてメジャーに行くっていう気持ちで本人も来日してると思う。長い目で見てやらなきゃいけない選手」と話す。

 また、「打球の判断とかフォーメーションとか、そういうところはまだまだ勉強しなきゃいけない段階」と守備面での課題を挙げつつ、「運動能力は非常にある選手。日本で野球を覚えていけば素晴らしい選手になれる要素はある」と今後の活躍に期待を寄せた。

 外国人選手には早々に結果を求めてしまうものだが、ミエセスに対しては森下翔太井上広大と同じような長期的な視点で見守ると良いのかもしれない。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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