今週は東京競馬場でNHKマイルC(芝1600m)が行われる。かつては「マル外のダービー」と称されたレース。現在は3歳春のマイル王決定戦の舞台として行われるだけでなく、今後の短距離路線を占ううえで重要な意味を持つ一戦となっている。

過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析していく。ここでは「穴馬データ」としてモリアーナを取り上げる。

◆【NHKマイルカップ2023予想/データ攻略】想定“フタ桁人気”に「2.0.1.0」の追手 GI2着を上回った“鬼脚”を警戒

■東京マイルでのパフォーマンスは優秀

コスモス賞を最後に勝利から遠ざかる現状。前走・ニュージーランドTで先着を許した馬が出走するメンバー構成から苦戦必至と思われるところだが、今回は「自身の庭」で戦えることに一筋の光を見出すことができる。

・東京芝1600mの成績【1.0.1.0】

2戦の内容を紐解くと、上がり3F33秒0の新馬戦、稍重で1分33秒1を記録した2走前といずれも素晴らしいパフォーマンスを披露していたのだ。特にクイーンCは1.2着馬がのちの桜花賞でも掲示板に入り、グランベルナデットやウンブライル、ウヴァロヴァイトなどがオープンクラスでも連対。ハイレベルレースでの好走もさることながら、同レースと相性抜群の鞍上・横山典弘が手綱を握るのも不気味だ。

◆【NHKマイルカップ2023予想/追い切り診断】ドルチェモアを上回る「S」の最高評価 「このデキならGI戴冠濃厚」

◆【NHKマイルカップ2023予想/データ攻略】想定“フタ桁人気”に「2.0.1.0」の追手 GI2着を上回った“鬼脚”を警戒

◆【NHKマイルカップ2023予想/データ攻略】混戦の軸候補に馬券内率100% “まさかの惨敗”も一変の予感

▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「2023NHKマイルC-注目馬分析編」

著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。