(写真:Getty Images) 川又は、磐田の新ストライカーとして大きな働きを見せている。 名波監督は背番号20に対し、ゴールだけを求めてきたわけでは決してない。ファーストディフェンダーとしての守備や、味方の前進を促すポストプレーにも期…
(写真:Getty Images)
川又は、磐田の新ストライカーとして大きな働きを見せている。
名波監督は背番号20に対し、ゴールだけを求めてきたわけでは決してない。ファーストディフェンダーとしての守備や、味方の前進を促すポストプレーにも期待を懸けてきた。得点に関しては「水物だから」という姿勢だったが、川又のここまでの出来をこう評する。
「16試合で6得点と、数字的にはそこまで良くは見えないかもしれないが、6点というのは決して少なくないと思う。彼の(これまでの)課題としてシュート数(の少なさ)があったが、今季はよく打っているし、そういうポジションに顔を出してフィニッシュまでいけているので、ポジティブに捉えていいと思う」
川又は指揮官の求めるタスクを忠実にこなしつつ、全試合に先発出場中だ。さらに、ここ3試合で3得点を挙げる爆発ぶりを見せている。だが、本人は決して満足していない。
「(ここまで)6得点は少ないと思う。自分が決めていれば勝てた試合があったので、今後はそのチャンスを逃さないようにしたい」
現在、アダイウトンとの2トップはリーグ屈指の破壊力を誇る。堅い守備で相手の進撃を食い止め、奪ったボールを素早く前線へとつなぐことで、川又も特長を遺憾なく発揮。好調ぶりは本人の言葉にも表れている。
前節・FC東京戦後に先制ゴールについて問われると「簡単っすよ!」と快活に答えていた。いま、この男にとってゴールを奪うことは難しい作業ではないのである。
文・青木 務