燕・吉村は5試合目で初勝利、ハム・矢澤は44打席目で初本塁打を放った 3月30、31日に開幕した今年のプロ野球は1か月が過ぎた。昨秋のドラフト会議で1位指名された選手は現在、どのような“立ち位置”にいるだろうか。12人の現在地を検証する。(…
燕・吉村は5試合目で初勝利、ハム・矢澤は44打席目で初本塁打を放った
3月30、31日に開幕した今年のプロ野球は1か月が過ぎた。昨秋のドラフト会議で1位指名された選手は現在、どのような“立ち位置”にいるだろうか。12人の現在地を検証する。(記録は4月30日現在)
ヤクルトの25歳右腕、吉村貢司郎投手(国学大-東芝)は30日の阪神戦で6回8K1失点と好投し、5度目の先発で待望の初白星をあげた。4月2日の広島戦から毎週日曜日に登板。防御率4.73でセ投手では“最下位”の14位ながら、ルーキーでは唯一人規定投球回に達している。
日本ハムの二刀流左腕、矢澤宏太投手(日体大)は打者として開幕1軍切符をつかんだ。30日のソフトバンク戦でプロ44打席目で1号本塁打。右腕・藤井から右翼2階席に運んだ衝撃アーチだった。ここまで打率.244(41打数10安打)、2盗塁をマークしている。
楽天の右腕・荘司康誠投手(立大)は2度目登板の30日西武戦で5回7K2失点。勝利投手の権利を得て降板したが、追いつかれたためプロ初勝利はお預けになった。2試合10回2/3を投げて13奪三振をマークしている。オリックスの左腕・曽谷龍平投手(白鴎大)は2登板、1回1/3を無失点だ。
ロッテ・菊地は左内腹斜筋を損傷、巨人・浅野はハム・上原から本塁打
阪神・森下翔太外野手(中大)はオープン戦で打率.314、3本塁打で開幕1軍も、打率.161(31打数5安打)で17日に登録抹消された。ファームでは打率.421(19打数8安打)と奮闘している。西武・蛭間拓哉外野手(早大)は1軍機会がまだないが、イースタン2位の打率.338(74打数25安打)をマークしている。
ロッテ・菊地吏玖投手(専大)は4月21日のイースタン・日本ハム戦で勝利投手になったものの故障発生。左内腹斜筋を損傷し、復帰まで6~8週間かかるという。中日・仲地礼亜投手(沖縄大)は27日のウエスタン・オリックス戦で6回1失点で初勝利。ファーム成績は1勝2敗、防御率6.05だ。
高卒ドラ1は4人。巨人・浅野翔吾外野手(高松商)は2軍で22試合に出場し打率.200(65打数13安打)、1本塁打。30日のイースタン・日本ハム戦で左腕・上原から待望の1号を放った。DeNA・松尾汐恩捕手(大阪桐蔭)は2軍で19試合、打率.276(58打数16安打)をマークしている。広島の右腕・斉藤優汰投手(苫小牧中央)、ソフトバンクのイヒネ・イツア内野手(誉高)はまだ2軍での出場機会がない。
シーズンは長い。吉村や矢澤の他にも、今後インパクトを与える選手がドラ1戦士から出てくるか。注目される。(Full-Count編集部)