ロンドン、リオデジャネイロ、東京五輪卓球女子団体で3大会連続メダルに輝いた石川佳純(全農)が5月1日、自身のSNSで競技からの現役引退を発表した。石川佳純 Instagramよりこんにちは。本日は皆様にご報告があります。私、石川佳純は、4月…

ロンドン、リオデジャネイロ、東京五輪卓球女子団体で3大会連続メダルに輝いた石川佳純(全農)が5月1日、自身のSNSで競技からの現役引退を発表した。

石川佳純 Instagramより

こんにちは。本日は皆様にご報告があります。

私、石川佳純は、4月のWTTチャンピオンズ・マカオ大会をもちまして現役を引退することを決めました。

最後の試合まで、これまで通りに集中し全力で戦う為に、事前にお伝えすることができませんでした。今年に入ってからは、大会毎に「この試合が最後になるかもしれない」と思いながら臨み、今、自分の中ではやり切ったという思いが強く、引退を決意した次第です。

7歳で卓球を始めた私の、現役生活23年間にはたくさんの素晴らしい経験がありました。オリンピックではロンドンから3大会連続でのメダル獲得。全日本選手権では5度の優勝。そして混合ダブルスでの世界一。他にも思い出深い試合はたくさんあります。14歳から日本代表として国際大会に参加させていただき、長い間、世界のトップレベルで戦ったこと、たくさんの夢を叶えられたことを幸せに思います。

現役生活が長くなればなるほど、周りのサポートがあっての自分だという思いが大きくなりました。指導いただいたコーチ、トレーナー。長時間の練習に付き合ってくれた練習相手の方々、友人、そして家族。同じ気持ちで戦ってくれた私のチームに、心からの感謝を伝えたいです。

石川佳純 写真:アフロスポーツ

■石川佳純 プロフィール
生年月日:1993年2月23日
所属:全農
出身地:山口県

卓球日本女子チームを支えた頼れる大黒柱。ロンドン、リオデジャネイロに続き、3大会連続出場となった東京オリンピックでは団体銀メダル獲得に貢献した。

世界卓球には2007クロアチア(個人戦)が初出場で2021ヒューストンまで14大会連続の出場。世界卓球2017ドイツ(個人戦)では、吉村真晴と組んだ混合ダブルスで優勝。同種目では48年ぶり、自身初となる世界卓球での金メダル獲得となった。

初出場の2012年ロンドン五輪では、団体で決勝進出を果たし日本卓球界初のメダルに貢献。その後もリオ五輪、東京五輪と3大会連続でメダルを獲得した。2021年1月の全日本選手権では決勝で伊藤美誠を破り、5年ぶり5度目の優勝を果たした。

【プレースタイル】
左シェーク両面裏ソフトドライブ型。投げ上げサービスからの両ハンドドライブが武器。攻撃力の高さに加えて、ラリー戦にも粘り強く、左右に振り回されても崩れないバランスの良さ、緩急をつけた巧みなプレーが特長。対応力の高いオールラウンドなスタイルで、対カットにも強さも発揮。

【主な戦績】
年 大会名(成績)
2021 東京五輪(団体 銀メダル)
2021 全日本選手権(シングルス 優勝(5度目))
2019 世界卓球(混合ダブルス 銀メダル)
2018 世界卓球(団体 銀メダル)
2018 チームワールドカップ(団体 銀メダル)
2017 世界卓球(混合ダブルス 金メダル)
2016 リオ五輪(団体 銅メダル)
2016 世界卓球(団体 銀メダル)
2015 世界卓球(混合ダブルス 銀メダル)
2014 世界卓球(団体 銀メダル)
2012 ロンドン五輪(団体 銀メダル)

Photo:Itaru Chiba

PHOTO:World Table Tennis