たった二人の陸上部「1人でも多くの生徒に成長のチャンスを用意してあげられるように」と話すのは、熱海高校陸上競技部顧問の川口純平先生だ。同部は3年生1人と2年生1人のわずか2人で活動している。少数精鋭ながら、昨年の新人戦では3年生で部長の橋場…

たった二人の陸上部

「1人でも多くの生徒に成長のチャンスを用意してあげられるように」と話すのは、熱海高校陸上競技部顧問の川口純平先生だ。同部は3年生1人と2年生1人のわずか2人で活動している。少数精鋭ながら、昨年の新人戦では3年生で部長の橋場優依さんが女子ハンマー投げで入賞し東海大会に出場するなど、大きな大会で結果も残すが、目下最大の課題は、部の活動資金難だ。

満足な環境で部活がしたい

陸上競技部のトレーニング用備品は古い物が多く、一部破損しながらもトレーニングを続けている。

破損したトレーニング用備品

また、競技力向上のための合宿への参加も、資金が足らず実現できていない。加えて、資金事情によりチームジャージを作ることができず、静岡県内で唯一チームジャージを持っていないという。

 満足に部活動に取り組めない現状を踏まえ、熱海高校ではANYTEAMを導入した。学生スポーツに存在する資金難や、世代間や地域でバラバラに存在するコミュニティをつなぐべく生まれたこのサービスは、ファン同士がつながれる『コミュニティ機能』と、いつでもどこでも寄付とクラウドファンディングの『支援機能』を備えている。

 陸上競技部は、目標金額20万円のプロジェクトを立ち上げた。トレーニング機材の新調、チームジャージ制作費用、そして合宿への参加費とする予定だ。

 川口先生は「部員2名は、毎日精力的に練習に励んでいますが、道具や練習の機会を満足に用意できず、苦しい状況です。経済的な不安を理由に入部を断念した生徒も過去にはいました。1人でも多くの生徒に成長のチャンスを用意してあげられるように、ご支援いただきたいと考えています」と話す。

熱海高校陸上部
新2年生1名、新3年生1名の合計2名で活動。昨年度は1名が県新人戦で東海大会にも出場するなど、少人数ながら大会でも結果を残している。

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ANYTEAMとは
「ANYTEAM」は、全国の中学・高校・大学に所属している部活チームとファンとの交流や、同じ部活チームを応援するファン同士での交流を目的としたコミュニティサービス。ファン同士でスレッドに書き込み、応援したい部活チームへ応援メッセージの投稿が可能な「ファンコミュニティ機能」、応援したい部活チームへ支援金を贈れる「ドネーション機能」「クラウドファンディング機能」を提供している。

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