U-20ワールドカップのアルゼンチンでの開催が決まった。当初予定されていたインドネシアからの突然の変更となったが、この…
U-20ワールドカップのアルゼンチンでの開催が決まった。当初予定されていたインドネシアからの突然の変更となったが、この決定は日本にも影響を及ぼす可能性がある。広がっていく波紋を、サッカージャーナリスト・後藤健生が考察する。
■想起される2018年
5月20日から開催されるU-20ワールドカップ・アルゼンチン大会の組分け抽選が4月21日にスイスのチューリヒで行われ、U-20日本代表はグループCに入り、セネガル、コロンビア、イスラエル(対戦順)と戦うことになった。
グループリーグの会場はラプラタ市。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスから約50キロの距離にあり、ブエノスアイレス州の州都として建設された計画都市である(最終イスラエル戦はメンドーサ市)。
皆さんもそうだろうが、僕はこの組み合わせを見て、まずある大会のことを思い出した。そう、2018年のロシア・ワールドカップである。
ロシア大会では、西野朗監督率いる日本代表はコロンビア、セネガル、ポーランドと対戦して1勝1分1敗で、フェアプレーポイントの差でセネガルをわずかに上回って決勝トーナメント進出に成功した。
対戦順こそ異なるものの、今回も同じくセネガルとコロンビアと対戦することとなったのである。
■歴史の積み重ねの証
1998年のフランス・ワールドカップに初出場して以来、日本は男女各年代別のワールドカップに何度も出場している(最近では日本は男女すべてのカテゴリーのワールドカップに出場して、しかも、そのすべての大会でグループリーグを勝ち抜いてノックアウト・ラウンドに進出している)。
そんな経験を積み重ねてきているからこそ、「あの大会でも対戦して痛い目に遭ったなぁ」といった記憶が積み重なり、「因縁」を感じるようになったのだろう。
そういえば、7月から8月にかけてオーストラリアとニュージーランドで開催される女子ワールドカップでは日本はザンビア、コスタリカ、スペインと対戦することが決まっている。コスタリカ、スペインといえば、どちらも昨年のカタール・ワールドカップでも対戦したばかりの国である。
ちなみに、カタール大会のラウンド16で対戦してPK戦の末に日本を倒したクロアチアも1998年のフランス大会、2006年のドイツ大会でも対戦しているやはり「因縁の」相手であり、1998年には0対1、2006年には0対0、そして昨年は1対1と、いずれもロースコアの接戦を演じている。
■コロンビアとの因縁
U-20ワールドカップで対戦することになったコロンビアも、ワールドカップでは2大会連続で対戦し、2014年のブラジルでは1対4で惨敗したが、2018年には初戦で対戦して2対1で勝利している。
もっとも、2018年大会で「勝利した」と言っても、開始早々にコロンビアに退場者が出て日本が香川真司のPKで1点を先制するという、この上なく幸運な滑り出しによるものだった。だが、その後1人少ないコロンビアにFKを決められていったんは同点に追いつかれ、大迫勇也のヘディングシュートでようやく勝点3をもぎ取った試合だった。
いずれにしても、ワールドカップではコロンビアとは1勝1敗。コロンビア人にとっても日本は「因縁の」相手という意識があるようで、昨年のカタール大会のメディアセンターでコロンビアのテレビ・チームのインタビューを受けたことがあるのだが、彼らも「今回は参加できなかったが、日本相手にはリベンジしたい」というようなことを言っていた。
そこで、僕もカメラに向かって「ブラジル大会では日本は惨敗させられた。次こそが“決戦”だ!」とリップサービスをしておいたのだが、先日の親善試合では日本は完敗してしまった。