男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は22日にシングルス準決勝が行われ、第2シードのS・チチパス(ギリシャ)が第9シードのL・ムセッティ(イタリア)を6-4, 5-7, 6…

男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は22日にシングルス準決勝が行われ、第2シードのS・チチパス(ギリシャ)が第9シードのL・ムセッティ(イタリア)を6-4, 5-7, 6-3のフルセットで破り、3度目の決勝進出を決めた。試合後には「できる限りのことをする」とタイトル獲得に向けて語った。
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2018年と2021年の同大会で決勝に進出したものの、いずれもR・ナダル(スペイン)に屈し準優勝に終わっていたチチパス。今大会では初戦となる2回戦で世界ランク69位のP・カチーン(アルゼンチン)、3回戦で第14シードのD・シャポバロフ(カナダ)、準々決勝で第8シードのA・デ ミノー(オーストラリア)を下し4強入りした。
この試合の第1セット、両者リターンから積極的な攻撃をみせ、2度ずつのブレークに成功する。ムセッティのサービスゲームとなった第10ゲームでチチパスがこの日初めて訪れたセットポイントをものにし、44分で先行する。
続く第2セット、第1ゲームでムセッティがいきなりブレークに成功するも、第6ゲームでチチパスがブレークバックを果たす。その後キープが続き、迎えた第10ゲームではチチパスにマッチポイントが訪れるも、攻撃の手を緩めなかったムセッティがこれをセーブしキープに成功。
すると直後の第11ゲームでムセッティが再びブレークに成功。第12ゲームでフォアハンドのウィナーを3本決めたムセッティがこのセットを1時間6分で獲得し1セットオールに追いつく。
迎えたファイナルセット、第1ゲームでムセッティのブレークポイントをしのいだチチパスが第2ゲームでブレークに成功。第4ゲームでもブレークに成功したチチパスは、1度ブレークを返されるもリードを守り切り2時間29分で勝利した。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはチチパスのコメントが掲載されている。
「とてもフィジカルな試合だったね。コート上で何メートルもカバーしなければならなかったし、彼は信じられないようなディフェンスショットをしてきたから、まったく予想もしていなかったよ。ライオンのような強い意志を持って、自分のできることをすべてやり遂げなければならなかったんだ」
「特にこのコートにおいては、彼はとても難しい挑戦者だ。今日は少し多く要求されたよ」
チチパスは決勝で第1シードのC・アルカラス(スペイン)と対戦する。アルカラスは準決勝で第12シードのD・エヴァンス(イギリス)をストレートで下しての勝ち上がり。
決勝戦については「バルセロナのタイトルを獲るために、もう1度訪れたチャンスを狙っている。僕はそこに行って、できる限りのことをする。ネガティブなことは何もない。ただ、これを楽しむんだ」と意気込みを語った。