男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は18日、ダブルス1回戦が行われ、E・ロジェ=ヴァセラン(フランス)/ S・ゴンザレス(メキシコ)組がA・デ ミノー(オーストラリア)/…

男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は18日、ダブルス1回戦が行われ、E・ロジェ=ヴァセラン(フランス)/ S・ゴンザレス(メキシコ)組がA・デ ミノー(オーストラリア)/ J・シナー(イタリア)組を6-4, 7-6 (7-3)で破った。この一戦でシナーが、ポイントを取られるとマッチポイントを握られるという場面で相手にポイントを譲ったことが話題となっている。
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ロジェ=ヴァセランとゴンザレスはダブルスをメインにツアーを回っているダブルスのスペシャリストであり、今季は2月オープン13・プロヴァンス(フランス/マルセイユ、ハード、 ATP250)と3月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)でタイトルを獲得している。
この試合の第1セット、2度のブレークに成功したロジェ=ヴァセラン/ ゴンザレス組が38分で先行する。
続く第2セットは、互いに1度ずつのブレークに成功し、タイブレークに突入。ロジェ=ヴァセラン/ ゴンザレス組がミニブレークの差でリードし、迎えた5-3の場面。ここでロジェ=ヴァセランが放ったボレーが決まったかのように見えたが、主審がこのボレーを故意の2度打ちと判定し、ポイントがデ ミノー/ シナー組に入った。
すぐさま抗議をしたロジェ=ヴァセランだったが判定は変わらず。するとここでシナーが相手のポイントを認めると主審に告げ、ポイントを譲った。
このポイントを落とせば相手にマッチポイントが訪れるという場面でのシナーの行動には、観客から大きな拍手が送られた。
最終的にこのマッチポイントをものにしたロジェ=ヴァセラン/ ゴンザレス組が1時間29分で勝利した。
試合後、ロジェ=ヴァセランは自身のツイッターを更新し以下のように綴った。
「今日、シナーはタイブレークの5-3の時点で、私のボレーが"ダブルタッチ"だと主審に判定されたときに、ポイントを譲ってくれた。素晴らしいスポーツマンシップだ」
勝利したロジェ=ヴァセラン/ ゴンザレス組は準々決勝で第4シードのN・メクティッチ(クロアチア)/ M・パビッチ(クロアチア)組とR・ボパンナ(インド)/ M・エブデン(オーストラリア)組の勝者と対戦する。



>>【動画】シナーが相手にマッチポイントを譲った実際のシーン<<