イギリス・イーストボーンで開催されている「AEGON国際」(ATP250/6月26日~7月1日/賞金総額69万3910ドル/グラスコート)の男子シングルス1回戦で、ドナルド・ヤング(アメリカ)が、前週のクイーンズ・クラブでの「AEGON選…

 イギリス・イーストボーンで開催されている「AEGON国際」(ATP250/6月26日~7月1日/賞金総額69万3910ドル/グラスコート)の男子シングルス1回戦で、ドナルド・ヤング(アメリカ)が、前週のクイーンズ・クラブでの「AEGON選手権」(ATP500)で準々決勝に進んだ勢いを維持し、カイル・エドマンド(イギリス)を6-4 3-6 6-3で下して2回戦に駒を進めた。彼はそこで、同胞のジャレッド・ドナルドソン(アメリカ)と対戦する。

 また、ケビン・アンダーソン(南アフリカ)、ロビン・ハッサ(オランダ)、バーナード・トミック(オーストラリア)、予選勝者のバセック・ポスピ ショル(カナダ)らも勝ち上がった。イリ・ベセリ(チェコ)を6-3 6-4で倒したポスピショルは、2回戦で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と戦う権利を手に入れた。

 ジョコビッチは本戦へのワイルカード(主催者推薦枠)を取得し、全仏とウィンブルドンの間のグラスコート大会で、2010年以来初めてプレーすることになる。これに先立ち、彼は全仏の準々決勝でドミニク・ティーム(オーストリア)に驚きのストレート負けを喫していた。

「何年にもわたり、シーズン前半に多くの試合をし、多くの成功をおさめることができていたのは幸運だった」とジョコビッチ。「かつてのスケジュールでは、(全仏とウィンブルドンの間が)一週間少なかった。それが、僕がここ何年もウィンブルドン前の前哨戦に出場していなかった理由のひとつなんだ」。

 ジョコビッチは、またこう続けた。

「今年は1大会でプレーしたいと思っていたが、クイーンズとハレ(両大会は6月19〜25日開催)は時期が早すぎた。休息をとり、しっかり準備をするための時間がほしかったんでね。それが、僕がイーストボーンに来た理由だ。新しい場所だから、ここでプレーする追加的モティベーションになっている」

 ジョコビッチは、長年のコーチ、マリアン・バイダ、またフィットネス・コーチのジェブハード・フィル グリツシュ、フィジオセラピストのミルヤン・アマノビッチという、ほかのふたりのチームメンバーとも別れたあと、全仏オープンではアンドレ・アガシ(アメリカ)をコーチに迎えた。

 この関係は長期の約束ごとではなく、アガシがイーストボーンにやって来る予定はないが、ウィンブルドンではジョコビッチが勝ち残っている限り、アガシも留まる予定なのだという。

「現時点では、我々はある意味、成り行きに任せることにしている。アンドレは非常に忙しい生活を送っている人だ。大家族で、アメリカの西海岸に住み、自分の慈善基金や学校、ビジネスも営んでいる。彼は多くの時間を消費する、非常に多くの活動を行っているんだ」とジョコビッチは言った。

「第一に、彼が僕と働き、僕とともにいることを考慮してくれていることに感謝している。何も公式なものはない。契約などは交していない。ただ彼にとって可能なだけ、彼が僕といられると感じるだけ、ということで、僕はそれを喜んで受け入れるし、感謝しているんだ」(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「AEGON国際」にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場する第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)(写真◎Getty Images)

Photo: EASTBOURNE, ENGLAND - JUNE 25: Novak Djokovic of Serbia is mobbed by fans as he leaves the practice courts during day one of the Aegon International Eastbourne on June 24, 2017 in Eastbourne, England. (Photo by Charlie Crowhurst/Getty Images for LTA)