2023年4月15日 山陽オート開場58周年記念当たるんですpresentsG1第4回令和グランドチャンピオンカップ(4日目)【9R=準決勝戦】*6周回 3,100m(湿走路)スタートで7・中村杏亮がカマして、1周回で先頭に立つ。2番手は4…

2023年4月15日 山陽オート
開場58周年記念当たるんですpresents
G1第4回令和グランドチャンピオンカップ(4日目)

【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(湿走路)


スタートで7・中村杏亮がカマして、1周回で先頭に立つ。2番手は4・佐々木啓、3番手から8・若井友和、6・長田恭徳が機を狙う。後続の争いを尻目にリードを広げた中村が1着ゴール。2番手を佐々木、若井で熾烈に争う中、最終周回で長田が捲り、ゴール前で佐々木を逆転し2着。



1着/中村杏亮(飯塚33期)
競走タイム:3.730
競走車名:サボ
ランク:S40
今節の成績:2着・3着・1着・1着
G1優勝:0回

3.66の試走一番時計から、「自分でもビックリ」というスタート攻勢で優出一番乗りを決めた。晴雨問わずに持ち前のスピードを発揮しており、今節もオール確定板の安定感。今年は2月に全日本選抜でSG初優出、そして3月にはチャリロト杯G2オーバルチャンピオンカップで地元G2を制した。エンジンも「すごくいい。あとは微調整」と好感触。急成長を遂げている中村が、3回目となるG1決勝で、G1初優勝をも手にするか。



2着/長田恭徳(山陽32期)
競走タイム:3.752
競走車名:オフホワイト
ランク:S37
今節の成績:2着・5着・6着・2着
G1優勝:1回(20年山陽:令和グランチャンピオンカップ)

令和グランドチャンピオンカップの第1回覇者が勝負強さを見せた。道中4番手から虎視眈々と「我慢しながら攻めていました」。しっかりと戦況を見極め、「外に決めていた」という最終周回で逆転の捲りを決めた。それでもエンジンはまだ足りず、優勝戦に向けて整備していく。3年ぶり2回目の大会制覇を目指し、存在感を改めて見せつけるか。

※9レース結果

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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(湿走路)


0mハンデの1・松尾彩がスタート残して先手奪取も、攻め速く8・佐藤貴也が2周回目に松尾をとらえて先頭に立つ。2番手は内に松尾、7・小林瑞季、さらに外から越智尚寿の3車が争う。抜け出した佐藤が1着。松尾も内から最後まで粘り、越智も逆転を狙い詰め寄るが、2着は小林がキープ。3着には越智が入線した。



1着/佐藤貴也(浜松29期)
競走タイム:3.727
競走車名:スケートラブ
ランク:S8
今節の成績:3着・1着・3着・1着
G1優勝:6回(22年浜松:スピード王決定戦)

「良く切れました」というスタート一閃から、好ポジションにつける速攻劇で、ウィナーズカップに次いでグレードレース連続優出を決めた。今年は1月シルクカップで準優勝、前節のウィナーズカップも準優勝と、優勝まであと一歩が続いている。前身の平成チャンピオンカップは2019年に制しており、8枠から鮮烈なスタートを切って、「令和」の優勝も手にするか。



2着/小林瑞季(川口32期)
競走タイム:3.749
競走車名:ギョウジュウ
ランク:S18
今節の成績:6着・2着・3着・2着
G1優勝:2回(22年川口:開設記念グランプリレース)

初日6着スタートで、2日目は二次予選C、そして準々決勝戦Bへ。「ギリギリのところを勝ちぬいてきました」と、厳しい勝ち上がりを制して、最後はしっかりと優勝戦に駒を進めてきた。今節、勝ち星には届いていないが、「優勝戦に乗れているので悪くはない」。山陽の雨は苦手意識もなく、勝負強さを発揮して、3回目のG1制覇へ。

※10レース結果

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【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(湿走路)


4・上和田拓海がスタートで0mハンデを叩いて先手を奪う。2番手は6・松本やすしが3・渡邉篤、7・岩崎亮一をかわして上和田を追う。4周回3コーナーで松本が上和田を捕えて抜け出す。松本はそのまま1着。インコースを進んだ5・鐘ヶ江将平は、最終周回で上和田をとらえ、捲る岩崎とのゴール争いを制して2着。岩崎は3着で地元G1優出を逃した。



1着/松本やすし(伊勢崎32期)
競走タイム:3.
競走車名:オブセRMC
ランク:S31
今節の成績:4着・4着・1着・1着
G1優勝:0回

準決勝戦は湿走路となったが、3日目から連勝を決めて「嬉しい!」と笑顔。自分の走りやすいコースを選択して、「エンジンが良かったので持って行ってくれましたね」。G1は今年1月のシルクカップ以来、5回目の優勝戦進出。山陽では昨年末のスピード王決定戦で優勝戦に進んでおり、その時は3着。悲願の初タイトル奪取を狙う。



2着/鐘ヶ江将平(飯塚31期)
競走タイム:3.
競走車名:ジェイドA
ランク:S26
今節の成績:6着・1着・5着・2着
G1優勝:0回

「絶望的でした」と振り返るように、序盤は後手を踏んで、レースは後方から。だが、「自分のコースを走ろう」とインコースを貫くと、ポジションをグングンと上げ、最終周回では優出圏内まで飛び込んだ。19年11月にSG優出は経験しているが、G1に限定すれば2018年の山陽のプレミアムカップ以来。内寄りの3枠から、G1初制覇を目指す。

※11レース結果
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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(湿走路)


5・笠木美孝がフライング。2本目のスタートは、単独0mハンデから1・広瀬勝光が逃げ態勢に入ると、10線からは3・山本将之が2番手につけ、8・荒尾聡も外からスタートを決めて3番手につける。広瀬の逃げに、山本がピタリとつけ、荒尾もなかなか仕掛け切れないまま、周回を重ねていく。2番手の山本もチャンスを狙うが、仕掛け切れず。そのまま広瀬が後続を抑えて1着ゴール。荒尾は最後に内から逆転を狙うも、山本が2着。V候補の一角だった荒尾は3着で優出を逃す波乱に。



1着/広瀬勝光(川口30期)
競走タイム:3.755
競走車名:タツヨシ
ランク:A99
今節の成績:1着・3着・3着・1着
G1優勝:0回

準決勝戦からハンデが10m重化したものの、0mハンデから展開を作ると、あれよあれよと振り切り1着通過。今節はオール掲示板入りと好走が続いており、2019年7月キューポラ杯以来となる2回目のG1ファイナル進出を決めた。エンジンも「これ以上ないので何もしないです」。優勝戦も同じく単独0mハンデから、準決勝戦の再現をもくろむ。



2着/山本将之(山陽33期)
競走タイム:3.749
競走車名:サンフラワー
ランク:A52
今節の成績:1着・4着・3着・2着
G1優勝:0回

スタートで広瀬の2番手につけるも、後ろには序盤から荒尾聡が続く展開の中、「前は抜けなかったけど」と苦笑いを見せつつも、追撃をしのいで、グレードレース初優出を地元G1の舞台で決めた。優勝戦は10線7人並びの最内で、もちろんスタートは絶対条件となる。過去には長田恭、丸山智の地元選手がG1初制覇を決めている大会。一気に今年の主役の座まで上り詰めるか。

※12レース結果

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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回4,100m 
1/広瀬勝光(川口30期)0m
2/山本将之(山陽33期)10m
3/鐘ヶ江将平(飯塚31期)10m
4/長田恭徳(山陽32期)10m
5/松本やすし(伊勢崎32期)10m
6/中村杏亮(飯塚33期)10m
7/小林瑞季(川口32期)10m
8/佐藤貴也(浜松29期)10m

優勝戦は広瀬勝光が単独0mで、10mに7名が並ぶ0-10mのハンデ戦となった。
令和グランドチャンピオンカップは、第1回が長田恭徳、第2回が丸山智史でともに地元選手がG1初優勝。前回は平田雅崇が15年ぶりのG1制覇。今年も混戦を象徴するかのように、準決勝戦4個レースがすべて万車券決着。波乱含みのシリーズを勝ち上がった優出メンバーは、かなりフレッシュなものとなった。
G1優勝を経験しているのは、長田、小林、佐藤の3選手のみで、ほかの5選手はG1初優勝がかかる。
4日目は小雨が降り続いた山陽だが、最終日も天気はかなり不安定の予報。昼過ぎから傘マークが出ており、雨足の強さにもよるが、準決勝戦同様に、湿走路での決戦となる可能性も十分だ。
走路状況はもちろん要チェックで、どの選手にも優勝のビッグチャンスがありそうな混戦模様の一戦。第4回のグランドチャンピオンに輝くのは……!?

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【過去の山陽オートG1・プレイバック】
23年3月プレミアムカップ
優勝:荒尾聡
22年12月スピード王決定戦
優勝:松尾啓史
22年4月令和グランドチャンピオンカップ
優勝:平田雅崇
21年12月スピード王決定戦
優勝:青山周平
21年4月令和グランドチャンピオンカップ
優勝:丸山智史
20年12月スピード王決定戦
優勝:木村武之
20年9月プレミアムカップ
優勝:早川清太郎
20年4月令和グランドチャンピオンカップ
優勝:長田恭徳
19年9月プレミアムカップ
優勝:鈴木圭一郎