最初の感覚というのは大事なものだ。サッカーの試合でも、ファーストプレーが良ければ、うまく試合に入っていける。蹴球放浪家…
最初の感覚というのは大事なものだ。サッカーの試合でも、ファーストプレーが良ければ、うまく試合に入っていける。蹴球放浪家・後藤健生もファーストコンタクトを大事にする。海外取材に出る前に、その国の歓迎度を測る方法が存在するのだ。
■ビザ取得の方法
最近は、日本のパスポート(旅券)を持っていればビザ(査証)なしで入国できる国が多くなりました。そういう意味では、日本のパスポートは“世界最強”のようです。
また、ビザが必要な場合にも、パスポートにスタンプを捺したり大きなシールを張り付ける“物理的な”ビザではなく、「eビザ」が多くなっているようです。
ネット上で申請して、ビザ料金もカードで支払えるのでとても便利です。
また、昔はあちこちの国に旅行しているとパスポートの頁がビザや入出国スタンプで全部埋まってしまって、新しいパスポートを申請しなければいけなかったので、そういう意味でも便利な世の中になりました。
もっとも、ビザや入出国スタンプは旅行の記念にもなるので、それがなくなってしまったのは残念なような気もします。
ビザ申請は、慣れていてもけっこう面倒なものです。
もちろん、旅行会社に代行してもらうこともできますが、“法外な”高額の手数料を取られるので、僕は可能な限り大使館や領事館に行って自分で申請していました。
■大切な第一印象
考えてみれば、大使館や領事館の窓口での担当者とのやり取りがその国とのファーストコンタクトということになります。窓口の印象が、その国の印象になってしまいます。
一般的に言うと、日本人があまり行かないような国の大使館や領事館は親切なようです。
たとえば、1999年にワールドユース選手権(現U-20ワールドカップ)取材でナイジェリアに行ったときも、ナイジェリア大使館の人たちはとてもフレンドリーでした。
当時、ナイジェリアに住んでいる日本人は統一教会関係でナイジェリア人と結婚した人たちを除くと、大使館員や企業の駐在員などを合わせて100人以下だったようで、旅行でナイジェリアに渡航する人もそれほど多くはありませんでした。
■ナイジェリアは暑いのか?
だから、ビザ担当者はヒマだったのでしょうし、「サッカーの取材」ということも彼らの興味を引いたのでしょう。
とても体の大きなパワフルなナイジェリア人の女性大使館員が僕の前に現われました。
「私はナイジェリアでサッカー選手だったの。日本の女子サッカーの試合のビデオとかないかしら?」
それで、僕はあちこちに聞いてみたのですが、当時、日本の女子サッカーはまだまだマイナーな存在でテレビ中継などもほとんどない時代。とうとうビデオは見つかりませんでした。
ビザ担当者に「ナイジェリアは暑いかな?」と尋ねたら、「バカ言うな。東京の夏の方がずっと酷いぜ。俺たち在日ナイジェリア大使館員は夏場は本国の外務省から“熱帯手当”をもらってるんだ」と言われてしまいました。