■タスティエーラ
【中間調整】昨年11月27日、東京芝1800mの新馬戦で1番人気に応え快勝。そこから2カ月半の休養を挟んで挑んだ共同通信杯は新馬戦と同じ条件とあって勝ち負けに期待されたが、勝負どころでやや反応が鈍かった影響か0秒2差4着に終わっている。その後、陣営は在厩での続戦を選択。中2週で挑んだ弥生賞ではスローペースのなか前々につける鞍上の好判断も光り、2着トップナイフに1馬身差の勝利を収めた。
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共同通信杯、弥生賞と近年では異例と言える短い間隔での重賞連戦後とあって、皐月賞に向かうかパスして日本ダービーに向かうかの判断に悩ましいところはあったようだが、陣営はさらに続戦を決定。引き続き在厩で中5週の皐月賞へ駒を進めることとなった。3月23日に坂路14-14を出したのが中間の初時計。30日には自己ベストとなるウッド5F64秒7を馬なりでマークしており、体調は依然良さそう。1週前追いには松山弘平騎手が騎乗し、ジワッと伸びて最先着を果たしている。
【最終追い切り】レース当週は助手が騎乗してウッドで併せ馬。2頭の間に割って入る3頭併せだったが、序盤にかなり力んでしまい直線タイトに挟まれたタイミングでも集中を欠いていた。それでも気持ちを入れ直してからの伸びはさすがに迫力あり。
【見解】全体時計は速いものが出ており、ギアが入ってからの伸びも上々。共同通信杯、弥生賞と続けて使った肉体的な疲れは一見なさそうだ。しかし連戦をこなしたことによる精神的なブレは気になるところ。共同通信杯、そして勝った弥生賞でもズブさを覗かせていたことから1週前でチーク、最終追いでブリンカーと集中力を高める方向で馬具を工夫しているが、最終追いで効き過ぎてかなり力みまくったあたり、内面の疲れを考えるとむしろ裏目に出ている感も否めない。本来木曜に追う堀厩舎がフォームを崩して水曜に追ったあたりも、心身の回復を考慮しているフシもあり、万全の態勢とは言い難い。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。
■皐月賞2023 調教動画(タスティエーラ)























