ロッテ藤原は1番定着、昨季51試合登板のハム吉田は2軍スタート 2018年に大阪桐蔭が甲子園で春夏連覇を果たして5年。中…

ロッテ藤原は1番定着、昨季51試合登板のハム吉田は2軍スタート

 2018年に大阪桐蔭が甲子園で春夏連覇を果たして5年。中日・根尾昂投手、ロッテ・藤原恭大外野手(ともに2018年ドラフト1位)ら高卒でプロ入りした選手は5年目を迎え、大卒選手も入団した。今季のプロ野球は開幕してまだ2週間だが、ブレークの予感漂う選手、一方で苦戦している選手もいる。ここでは2000年世代の現在地を検証する。

 飛躍を遂げている一人が藤原。13日時点で全11試合に出場し、打率.359をマーク。ロッテ打線を牽引している。昨年まで4年間で159試合、打率.219にとどまっていたが、今季はレギュラー獲りに邁進している。同期の山口航輝外野手(2018年4位)も4番を任されている。

 日本ハムでは万波中正外野手(同4位)が打率.393、2本塁打、野村佑希内野手(同2位)が不動の4番打者として.262、2本塁打をマーク。1学年上の清宮幸太郎内野手と形成するクリーンアップは大きな可能性を抱かせる。また、大卒のドラ1二刀流、矢澤宏太投手は打者として7試合で打率.280。ドラ2右腕、金村尚真投手は9日のオリックス戦で初勝利をマーク。新人王候補に名前があげられている。

 一方、甲子園を沸かせた吉田輝星投手(同1位)は昨季51試合に登板する活躍も今季は2軍スタート。2軍でも2登板で防御率8.00と苦戦している。大阪桐蔭から入団した柿木蓮投手(同5位)は1軍登板が昨年の4試合にとどまり、今季は育成契約。2軍で6登板、防御率1.29をマークしている。

巨人・戸郷は防御率0.00、根尾は2軍で防御率5.06

 巨人ではワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で野球日本代表「侍ジャパン」の優勝に貢献した戸郷翔征投手(2018年6位)が貫禄の投球。2戦2勝、防御率0.00をマークしている。大阪桐蔭出身の横川凱投手(同4位)は昨年オフに2度目の育成契約となったが、今年3月に支配下復帰し、まだ白星はないが先発ローテの一角に名を連ねている。

 そして、昨季途中に投手に転向し、1軍で25試合に登板した根尾は2軍スタートとなった。ここまでファームで6登板、防御率5.06。5回1/3を投げて6奪三振も6四球を与えている。また、広島・小園海斗内野手(同1位)は今季16打席(15打数)無安打と苦戦。直近6試合は先発を外れている。

 一方、ヤクルト・濱田太貴外野手(同4位)は燕打線の1番を担い、阪神・小幡竜平内野手(同2位)、大卒で入団してきたロッテのドラ2・友杉篤輝内野手、楽天のドラ4・伊藤茉央投手、阪神のドラ1・森下翔太外野手らは出場機会を得ている。長いペナントレース、これらの選手はどんな結果を残すか、新たなブレーク選手は現れるか、注目される。(Full-Count編集部)