やせない人によく見られる「3つの習慣」があることをご存じですか?特に忙しい方は、ついやってしまいがちな習慣です。ダイエットというとカロリー制限ばかりに目がいきがちで、見過ごされてしまいやすい習慣ですが「太りやすい」「なかなかやせない」とい…
やせない人によく見られる「3つの習慣」があることをご存じですか?特に忙しい方は、ついやってしまいがちな習慣です。
ダイエットというとカロリー制限ばかりに目がいきがちで、見過ごされてしまいやすい習慣ですが「太りやすい」「なかなかやせない」という方は、一度見直してみませんか?
カロリー制限だけではやせない?
「太りやすい」「なかなかやせない」という方は、カロリー制限だけではなく、まずはやせるための土台を作ることが大切です。
やせるための土台ができていなければ、基礎代謝が低くなったり、食欲増進ホルモンが分泌されてしまったりと、ダイエットにマイナスなことばかり起きてしまいます。
いくらダイエットをがんばっても、なかなか結果につながらなかったり、リバウンドしたりしてしまうため、ダイエットがうまくいかず、自信をなくして挫折してしまう原因にもなります。
習慣を見直してやせる土台をしっかり作り、太りにくくやせやすいカラダを手に入れましょう!
忙しい方必見!やせない方が見直したい3つの習慣
やせない方の中には「睡眠不足」「早食い」「朝食欠食」という3つの問題が隠れていることが多くあります。実際にさまざまな研究で肥満との関連が知られているため、どれも改善したい習慣です。
忙しい方は「しょうがない」と思いがちな習慣ですが、ダイエットにマイナスな面があることを知っておきましょう。
睡眠不足
睡眠不足により食欲が増し、肥満の原因になることがわかっています。
睡眠不足の状態では、食欲を抑える「レプチン」というホルモンの分泌が減少し、食欲を増進させる「グレリン」というホルモン分泌が増えることが知られています。
実際、睡眠時間が5~6.5時間未満の場合、肥満のリスクが1.55倍になるという報告もあるほどです。(※1)
最適な睡眠時間は人によって異なりますが、6~8時間前後が理想的で、日中の眠気で困らない状態が目安となります。
つい食べすぎてしまう習慣のある方は、睡眠不足でないか、一度振り返ってみましょう。
早食い
早食いは満腹感を得られにくく、食べすぎの原因となります。「早食いは太りやすい」というのは知っている方も多いかもしれませんが、早食いの自覚がない場合もあります。
食事にどのくらいの時間をかけているか、測ったことはありますか?早食いの明確な基準はありませんが、食事を10~15分以内に終えている方は、早食いの傾向があると考えられます。
ゆっくりよく噛んで食べることで、満腹中枢が刺激され食べすぎを防げることや、血糖値の上昇が穏やかになることから、やせたい方はぜひ行いたい習慣です。
早食い防止の対策として、噛みごたえのある食材(ごぼうやきゅうりなど)をとり入れることや、水分で食べ物を流し込まない(水分摂取は食後にする)などがあります。
朝ごはんを食べない
肥満の方の多くに、朝食欠食の習慣があることが知られています。
朝ごはんをとらないと、下記のようなダイエットへの影響が知られています。
・体温上昇やエネルギー代謝のスイッチが入らない
・昼食や夕食のドカ食い、間食の食べすぎを招く
・体内時計がリセットされず、夜の睡眠に影響する(睡眠不足から食欲亢進を招く)
アメリカでの調査では、朝ごはんをとらない人は、とる人に比べて4.5倍も肥満になりやすいという報告もあるほどです。(※2)
また朝ごはんをとらない方の中には、夜の食事が遅く、食べすぎる傾向があり、朝は食欲がわかないという方もいるのではないでしょうか。夜の食事を控えめにすると、朝に食欲がわきやすいだけでなく、カロリーをためこみやすい夜の食事もカロリーカットできるため、よりダイエットをスムーズに進めやすくなります。
食べる習慣のない方は、まずはバナナや牛乳などの手軽なものからスタートしてみましょう。
長年の習慣はなかなか改善しづらい部分はあるかと思います。しかし、ここをひと工夫すれば、ダイエットがスムーズにいくだけでなく、その後もリバウンドしづらい理想的な状態をつくれます。ダイエットの悩みの多い方は、できるところから取り組みをはじめてみませんか?
【参考・参照】
(※1)Francesco P Cappuccio et al.,“Meta-analysis of short sleep duration and obesity in children and adults”,Sleep,2008 May;31(5):619-26
(※2)Yunsheng Ma , Elizabeth R Bertone, Edward J Stanek 3rd, George W Reed, James R Hebert, Nancy L Cohen, Philip A Merriam, Ira S Ockene,“Association between eating patterns and obesity in a free-living US adult population”,Am J Epidemiol
. 2003 Jul 1;158(1):85-92.
厚生労働省 健康づくりのための睡眠指針 2014(最終閲覧日:2023/3/27)
[文:あすけん 管理栄養士 公開日:2023年4月13日]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。