■ライトクオンタム
【中間調整】母は芝9Fの米古馬牝馬GI・ゲイムリーSの勝ち馬。父はこの世代がラストクロップとなるディープインパクトだ。昨年11月に東京芝マイルの新馬戦でデビュー勝ち。出脚の違いでハナに立ち、持ったままで逃げ切る秀逸なレース内容だった。デビュー2戦目として牡馬も相手となるシンザン記念を選択。ゲートでガチャつき出遅れてしまったが、鞍上・武豊騎手は慌てず後方から運び、直線では上がり最速の脚を繰り出し重賞Vを果たした。初戦、2戦目と異なる環境、異なるレース運びで勝利を収めたあたりはセンスの高さを感じさせる。在厩して続戦する可能性もあったようだが、賞金的に余裕ができ馬体が華奢なことからじっくり休ませ桜花賞には直行することに。山元トレセンで英気を養い、3月9日に栗東へ帰ってきた。帰厩当初は馬体のケアと課題だったゲート練習に時間を割き、16日のウッド14-14が初時計。武豊騎手が騎乗した29日のCW併せ馬では、小柄なこの馬にとって過去最高レベルの負荷を掛け、追走相手をアオっての先着を果たした。
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【最終追い切り】1週前追いが実質の最終追いで、レース当週武幸調教師が跨り息を整える程度の内容となった。道中はこじんまりとして、やや捌きが硬いがいつものこと。終始リラックスして走れていた点は評価できるし、ラストは首を上手に使っていい加速ができていた。
【見解】華奢で非力なタイプ。攻めでもそこまで派手な動きを見せない馬なりに、この中間は2週前、1週前といい負荷を掛けられている。休養効果で一定程度は逞しくなってきたということか。過去2連勝時の最終追いは併せ馬、今回は単走なのがどうかだが、中間の負荷強度を考え、当週は単走で落ち着かせて走らせることに専念すればよい、という陣営なりのサジ加減だろう。割り引いて考える必要はない。現状のこの馬の力はフルに出せそうだ。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。
■桜花賞2023 調教動画(ライトクオンタム)














