スノーボード・スロープスタイル国際大会「COWDAY SLOPE」の決勝が3月29日、長野県・Hakuba47 Winter Sports Parkで開催され、男子は木村葵来 (きむら きら) 選手、女子は小谷結衣 (こたに ゆい) 選手が…

スノーボード・スロープスタイル国際大会「COWDAY SLOPE」の決勝が3月29日、長野県・Hakuba47 Winter Sports Parkで開催され、男子は木村葵来 (きむら きら) 選手、女子は小谷結衣 (こたに ゆい) 選手が優勝した。今大会はアジアで唯一のスノーボード・スロープスタイル国際大会に指定され、参加選手の中にはタイ出身の選手もエントリーしていた。


お互いの選手を讃えあう姿はスノーボード競技の良さが表れている。

男子は木村葵来が優勝。今期行われたオーストリア・ワールドカップで初出場ながら木村は3位で表彰台に立っている。その後も飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せ、12戦中11回表彰台に立つという驚異の安定感で世界を驚かせた。今大会でも勢いそのままに、決勝2本目ではバックサイド1260からスイッチバックサイド1260をつなげ、格の違いを見せつけて優勝を果たした。

2位には次期日本代表チーム入りが期待されている宮村結斗 (みやむら ゆうと) 、3位には特大のフロントサイドトリプルコークを成功させた山瀬拳生 (やませ けんしょう) が入った。


女子では、17歳の小谷結衣がバックサイド720からフロントサイド720を決めて見事優勝。彼女にとって今大会が公式大会を通じて初優勝となった。2位はジブセクションのミスが響いた事で点数を伸ばせなかったが、予選を通して抜群の安定感を披露していた鈴木萌々 (すずき もも)、3位はキャブ900を繰り出した森井姫明麗 (もりい きあら)だった。


また今回のCOWDAY SLOPEは、国内のスロープスタイル大会で初となるビデオを使用したジャッジシステムを採用した。

近年、選手が繰り出すトリックが高回転、複雑化してきている背景があり、国際大会では主流となりつつあるビデオジャッジシステム。これによりリプレイ映像を見ながら細部まで確認することが可能になり、より公平で正確なジャッジができるようになった。選手のレベルが上がれば、運営に求められる水準も上がっていくため、より良い環境で競技に集中してもらうために運営体制を強化している。


惜しくも4位となった北京五輪代表の濱田海人(はまだ かいと)。会場を沸かせるパフォーマンスは健在で、観る者を魅了していた。
WEB実況席。決勝の様子はYouTubeにてライブ配信を行った。

スロープスタイルを多くの方に知ってもらうキッカケになるように、COWDAYでは配信に力を注いでいる。