女子テニスで元世界ランク3位のE・スイトリナ(ウクライナ)は3日、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)が昨年出場を認めなかったロシアおよびベラルーシ国籍の選手のエントリーを、中立的な立場で適切な条件を満たしたうえで受け入れることを明らかにしたことについてコメントした。
28歳のスイトリナはG・モンフィス(フランス)との間に昨年10月に誕生した第一子を出産後、現在行われているクレジット・ワン チャールストン オープン(アメリカ/チャールストン、クレー、WTA500)で約1年ぶりにツアーに復帰。1回戦で世界ランク47位のY・プチンセワ(カザフスタン)に7-6 (7-3), 2-6, 4-6のフルセットで敗れたものの、ツアー復帰の第1歩を踏み出した。
昨年2月から隣国ロシアの侵攻を受ける母国ウクライナに対して支援を続けている28歳のスイトリナ。今回の復帰戦後に海外メディア「Tennis Channel」のインタビューに応えた。
ロシアおよびベラルーシ国籍の選手たちのエントリーを受け入れるという先月31日に発表されたウィンブルドンの公式声明について、「母国が常に警戒態勢にあるのを見るのは本当につらい。ミサイルで完全に破壊されたいくつかの都市に行ったが、それは私にとって悲痛な瞬間だった。だからこそ私は、ウクライナの人々とウクライナの復興のために最善を尽くして資金を集めた」とコメント。
「それは彼ら(ウィンブルドン)の決定であり、私たちはその決定を尊重しなければならない。今度はコートに戻って、勝つために全力を尽くす時がきたわね」
スイトリナは今後、プロテクトランキング(出産などによる長期離脱選手の救済措置)を利用して大会に参加していくとしている。


>>スイトリナのインタビュー動画<<