9日に阪神競馬場で行われる第83回桜花賞(GI、芝1600m)の過去10年データを紹介する。昨年の阪神ジュベナイルFを快…
9日に阪神競馬場で行われる第83回桜花賞(GI、芝1600m)の過去10年データを紹介する。
昨年の阪神ジュベナイルFを快勝した2歳女王リバティアイランド、シンザン記念で牡馬相手に勝ち星をあげたライトクオンタム、前走・クイーンC勝ちのハーパー、チューリップ賞2着のコナコースト、そのチューリップ賞で逃げ切ったモズメイメイらが出走予定。
ここでは予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
◆【桜花賞2023予想/危険な人気馬】前走重賞Vの人気馬は“消し” 「昨年のナミュールも10着」の背景
■軸は1人気より2人気
過去10年、1番人気は【1.3.1.5】勝率10.0%、連対率40.0%、複勝率50.0%と2014年ハープスターの1勝のみ。昨年はナミュールが10着と沈んでおり、アタマで買うのはデータ上、推奨できない。また、3番人気も1勝のみ【1.2.2.5】勝率10.0%、連対率30.0%、複勝率50.0%。ただし、馬券内率は1番人気と同様に高い。
最多4勝を誇るのは【4.3.0.3】勝率40.0%、連対率・複勝率70.0%の2番人気であり、すべての数値が1番人気を上回っている。昨年は、サークルオブライフがクビ差の4着とあと一歩だったが、2021年ソダシ、20年デアリングタクト、19年のグランアレグリア、18年のアーモンドアイらの歴史的名牝らが2番人気から優勝している。
また、2勝を挙げている7番人気を含む、6~9番人気【3.2.5.30】に警戒。昨年は、7番人気スターズオンアースが優勝、6番人気ナムラクレアが3着に入り、2021年、8番人気ファインルージュが3着に突っ込んだ。これらの好走馬に共通するのが、前走が重賞で5番人気以上の支持を受け3着以内だった点。今年、この条件に該当する伏兵は、ドゥアイズ、ペリファーニア、シングザットソング、エミュー。この4頭が人気落ちなら狙いたい。
過去10年で1+2+3番人気の組み合わせは1回。1+2番人気は4回、1+3番人気は2回、2+3番人気は3回だった。2015年を除き、馬券内には3番人気以上が必ず入っており、2桁人気が入ったのは13年の14番人気プリンセスジャックの3着のみ。今年、リバティアイランドの1番人気とライトクオンタムの2番人気は確実と思われるだけに、2番人気のライトクオンタムを軸に1番人気や前走から人気が上がらなかった馬を組み合わせた馬券がセオリーとなりそうだ。
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文●SPREAD編集部