ドイツ・ハレで開催されている「ゲリー・ウェバー・オープン」(ATP500/6月19~25日/賞金総額183万6660ユーロ/グラスコート)のシングルス準決勝で、今大会8度の優勝を遂げているロジャー・フェデラー(スイス)が21歳のカレン・カ…

 ドイツ・ハレで開催されている「ゲリー・ウェバー・オープン」(ATP500/6月19~25日/賞金総額183万6660ユーロ/グラスコート)のシングルス準決勝で、今大会8度の優勝を遂げているロジャー・フェデラー(スイス)が21歳のカレン・カチャノフ(ロシア)を6-4 7-6 (5)のストレートで下し、11度目の決勝進出を決めた。

 ツアー通算140度目の決勝進出を果たしたフェデラーは、92度目のタイトル獲得を目指す。フェデラーは決勝で、もう1つの準決勝でリシャール・ガスケ(フランス)を4-6 6-4 6-3のフルセットで倒した第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。

 フェデラーは、勝利が目前と迫った第2セット第10ゲーム5-4リードからの自身のサービスゲームをカチャノフにブレークされ、ゲームカウント5-5と追いつかれた。そのあとの第12ゲームでフェデラーは、自身のサービスゲームでカチャノフに2度に渡りセットポイントを握られたが、それらをしのいでサービスキープに成功。続くタイブレークを7-5でフェデラーが制し、試合を終わらせた。

 この試合のフェデラーは、カチャノフにサービスゲームのブレークを2度許したが、3度に渡ってカチャノフのサービスゲームのブレークに成功した。

「彼のことをよく知らなかったので、少し迷いがあった。気温が高く、少し疲れたよ。タフな試合だった」と、この試合でこれまでになく凡ミスの目立ったフェデラーは試合を振り返った。 

 一方、世界ランク12位のズべレフは、ガスケから11本のサービスエースを奪い、8度のブレーク・チャンスのうち4度をものにし、1時間52分の試合を制した。

 昨年の決勝でフロリアン・マイヤー(ドイツ)に敗れたズべレフは、今シーズン4度目のタイトル獲得を目指し、決勝でフェデラーと対戦する。

「ロジャーは、グラスコートではもっとも強い選手だからね。かなりタフな試合になると思うよ」と昨年の準決勝でフェデラーを倒したズべレフは言った。

 フェデラーは、今年1月の全豪オープンで優勝し、18度目のグランドスラム大会のタイトルを獲得した。

 自身7度の優勝を誇り、7月3日から始まるウィンブルドンに焦点を合わせているフェデラーは、今年のクレーコート・シーズンには参戦しなかった。

「この1年間、ウィンブルドンのために頑張ってきたからね。今のこの状態には満足しているよ」とカチャノフとの試合前にフェデラーはコメントした。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「ゲリー・ウェバー・オープン」(ドイツ・ハレ)の準決勝でリシャール・ガスケを破り、2年連続となる決勝進出を決めたアレクサンダー・ズベレフ

Photo: HALLE, GERMANY - JUNE 24: Alexander Zverev of Germany celebrates after winning his semifinal match against Richard Gasquet of France during Day 8 of the Gerry Weber Open 2017 at on June 24, 2017 in Halle, Germany. (Photo by Lars Baron/Bongarts/Getty Images)